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インターネット上で見かける「これ、本当? 」などと感じる健康に関する「都市伝説」の真偽に迫る本連載。今回のテーマは「ガムと虫歯の関係」だ。

食事をした後にガムをかむ人も多いだろう。その理由としては、「口臭対策のエチケット」「何となく口寂(さみ)しいから」、そして「虫歯予防のため」などが挙げられるはずだ。

確かに、「歯の健康維持に役立つ」旨の文言を標榜(ひょうぼう)したガム製品をコンビニエンスストアなどで見かける。だが、ガムをかむことは結局食事をしていることとイコールになってしまい、逆に歯にとってはマイナスなのでは?

「ガムをかむことは虫歯予防になる」

といういわれは、実際のところどうなのだろうか。M.I.H.O.矯正歯科クリニック院長の今村美穂医師に真偽を確かめたところ、「これは正しいです」との回答があった。ガムの中でも、「キシリトール」「リカルデント」「POs-CaF」にこれらの効果が見込めるという。

「キシリトールは虫歯の原因になる糖を使っておらず、歯のミネラルを溶かす『酸』を出しません。 酸による『脱灰』を防いだうえで、唾液を分泌しやすくすることで、食事による酸で溶けた歯を唾液の力で戻す作用の『再石灰化』を促進してくれます」と今村医師はキシリトールの優れた力を説明する。

リカルデントは、牛乳たんぱくの一種「カゼイン」から作られたCPP-ACPを配合するという特徴を持つ。CPP-ACPとは、カゼインホスホペプチド-非結晶リン酸カルシウム複合体のことで無味無臭・天然由来の成分だ。

「リカルデントガムは、歯の表面のエナメル質を修復し、歯を丈夫にします。牛乳由来で、カルシウムなどのミネラルがより歯に取り込まれやすいという特徴があります。さらに、『再石灰化』された後に酸に対する抵抗力を高める効果もあります」。ただ、牛乳アレルギーの人は控えた方がよいという。

キシリトール配合のリカルデントガムも販売されているため、今村医師は「シュガーレスで、代替え甘味料として50%以上キシリトールを使用したリカルデントガムが、虫歯予防に適しているのでは」と話す。また、POs-CaFは、カルシウムイオンが歯に浸透することで歯を強くする「口腔(こうくう)内の環境を整えるガム」としての期待が持てる。

あくまで基本は3食後の歯磨きだが、1日中営業周りをする日や、通勤中に朝食を摂(と)った日は歯磨きをするタイミングを逸することもあるだろう。そういった場合は、歯磨き代わりにこれらのガムをかむようにしよう。

※写真と本文は関係ありません

○記事監修: 今村美穂(いまむら みほ)

M.I.H.O.矯正歯科クリニック院長、MIHO歯科予防研究所 代表。日本歯科大学卒業、日本大学矯正科研修、DMACC大学(米アイオワ州)にて予防歯科プログラム作成のため渡米、研究を行う。1996年にDMACC大学卒業。日本矯正歯科学会認定医、日本成人矯正歯科学会認定医・専門医。研究内容は歯科予防・口腔機能と形態及び顎関節を含む口腔顔面の機能障害。MOSセミナー(歯科矯正セミナー、MFT口腔筋機能療法セミナー)主宰。

(岡崎洋介)