トヨタ自動車が4月13日、米カリフォルニア州に「テレマティクス自動車保険」を提供する新会社「TIMS」(トヨタ インシュランス マネジメント リューションズUSA)を設立したと発表しました。

(出展 TOYOTA)

あいおいニッセイ同和損害保険との共同出資会社として4月1日付けで設立され、今秋から試験的にサービスを展開し、2017年から本格的な事業としてスタートさせるそうです。

両社はこれまでも金融と保険が一体となったサービスを1990年代より世界各地で展開しており、培った経験とノウハウを集約し、米国で新たにサービスを開始することにしたもの。

出資比率はあいおいニッセイが50%、トヨタファイナンシャルが45%、トヨタコネクティッドが5%の割合となっています。

「テレマティクス自動車保険」はイギリスやアメリカで導入が進んでおり、2020年に契約件数の約3割を占めるとの予測も有るそうですが、この保険、一体どのようなものなのでしょうか?

そもそも「テレマティクス」は“テレコミュニケーション(遠隔通信)”と“インフォマティクス(情報工学)”を合わせた造語で、移動体に通信システムを組合わせ、リアルタイムに情報を提供するもの。

安全・安心機能の実現と、情報配信による利便性の向上を2大目的としており、この「テレマティクス」を利用する自動車保険が「テレマティクス自動車保険」。

この保険のメリットは安全運転をすれば保険料が抑えられる点で、国土交通省が「リスクに応じた詳細な保険料設定により、安全運転の促進の効果及び事故の減少効果がある」としていることから、日本でも昨年春頃から導入されつつあります。

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走行距離やアクセル・ブレーキ操作など、ドライバーの運転特性に関するデータを取得・分析して保険料を算出する仕組みになっています。

安全運転をしている場合は事故リスクが減少、保険会社が支払う保険金の額も少なく済む可能性が高いため、保険料を安く設定できるという訳です。

あいおいニッセイ同和損害保険では、トヨタ車のカーナビに搭載されているテレマティクスサービス「T-Connect」を使って「つながる自動車保険」を設定しています。

同社は今回設立された合弁会社「TIMS」で、これまでの「テレマティクス自動車保険」のノウハウを活かしていく考えで、通信モジュールを搭載した米国内のトヨタ車から収集した走行履歴や運転情報を「トヨタコネクティッド」と共同で分析するそうです。

一方、新会社「TIMS」では米国だけでなくグローバルに事業展開する計画のようで、蓄積したデータは、トヨタ自動車の米国における人工知能開発拠点、「TRI」(Toyota Research Institute)でも活用していく計画。

また「TIMS」では「テレマティクス自動車保険」の開発支援を行うとともに、販売店・ディストリビューターと一体となって新たなサービスの提供に貢献していく予定。そのために保険分野でのビッグデータの分析や、アルゴリズムの開発、マーケティング等の活動も進めていくとしています。

今後、コネクティッドカーが普及するに従い、走行データと金融、保険の関係はいっそう緊密になっていくようです。

Avanti Yasunori

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