中国メディア・未来網は17日、熊本で最初に大きな地震が発生した翌日にあたる15日に江蘇省南京市の「南京大虐殺記念館」が、熊本の日中友好協会の無事を尋ねるメッセージを発信し、中国国内で大きな話題になったと報じた。(イメージ写真提供:(C)skywoolf2000/123RF)

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 中国メディア・未来網は17日、熊本で最初に大きな地震が発生した翌日にあたる15日に江蘇省南京市の「南京大虐殺記念館」が、熊本の日中友好協会の無事を尋ねるメッセージを発信し、中国国内で大きな話題になったと報じた。

 記事は、同市の「侵華日軍南京大屠殺遭難同胞記念館」が15日夜、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)上にメッセージを発表、約1日半の間に800万のアクセスがあり、2万件のリツイート、1万2000件の「いいね」とともに5000件余りのコメントが付いたと紹介。

 ツイートはまず、熊本で地震が発生して多数の死傷者が出たことを説明。続いて「侵略戦争時、熊本人からなる師団が主力となり、特に第6師団は南京大虐殺の元凶だった」と論じる一方、熊本県日中友好協会がこの20年あまり毎年南京を訪れて追悼を行っていることなどを紹介している。そして、「われわれは協会の友人たちのことが気がかりだ。大丈夫だろうか」と呼びかけた。

 記事は、5000件以上集まったコメントでは、熊本に祈りを捧げたり、被害を受けた人を見舞ったりするものが多かったと紹介。あるユーザーが「歴史を正視できる人を尊敬する。災難のなかで、日中友好に貢献したすべての人が無事でありますように」とコメントしたことを併せて伝えている。

 「南京大虐殺」に対する日本側の正視と謝罪を訴える同記念館が、日本の被災地に向けてお見舞いのメッセージを発信したことには、いささかの驚きを覚える。しかしその一方で、「お見舞い」の対象は被災した普く市民ではなく、中国側の主張に理解を示し「歴史を正視」している人びとのみに向けられている点には違和感を覚える。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)skywoolf2000/123RF)