米Amazon、会員向けプライムサービスに月額制を導入。プライム・ビデオのみ利用可能な月額8.99ドルのプランも提供へ

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米 Amazon が送料無料やお急ぎ便、Prime Music、プライム・ビデオを含む「プライム」サービスに月額プランを導入すると発表しました。価格は10.99ドル/月。さらに「プライム・ビデオ」だけ利用可能なオプションも、月額8.99ドルで提供します。米国ではこれまで、プライムサービスは年間99ドルの一括払いのみの設定でした。Amazon はこれまで、動画や音楽を自由に聞けるプライム・ビデオやPrime Musicといったサービスをプライム会員向けに開始しつつ、年額99ドルのサービスの魅力を高めてきました。

Amazon が導入する月額制プライムサービスは10.99ドル/月です。これは他の音楽ストリーミングや動画ストリーミングサービスに比べれば若干高めの設定。しかし、これで送料無料やお急ぎ便などにくわえて動画と音楽両方が見聞きし放題になると考えればお得感も感じられそうです。ただ、これまでの年額99ドルを月額換算すれば8.25ドル/月となり、どちらを選ぶかはユーザー次第といったところです。

もうひとつのポイントは、動画見放題のプライム・ビデオが単独のサービスとして提供を開始すること。こちらは月額は8.99ドルに抑えられ、先だって9.99ドルに値上げしたばかりの米 Netflix ユーザーを取り込みたい考えがみえみえの価格設定です。

とはいえプライム・ビデオはオリジナル作品にも力を入れており、フィリップ・K・ディックの作品をリドリー・スコットが映像化した『マン・イン・ザ・ハイ・キャッスル 高い城の男』や、BBC『トップギア』の旧 MC 陣による新たな自動車番組など注目作が揃いつつあることも、単独での展開を後押ししているかもしれません。

ちなみに、日本のアマゾンのプライムサービスは年額3900円、月額換算では325円と、米国の99ドル(約1万800円)に比べてものすごく安価です。これはおそらく日本でのプライム会員増加に力を入れているから。アマゾンは先日、全商品の送料無料を終了し、プライムサービスがいかに安くてお得かをアピールする方向へ舵を切っています。

ただ、日本でもある程度プライム会員の数が増えれば、プライムサービスに月額制を導入するとともに米国と同程度の価格設定に「戻す」というシナリオは、考えられなくはなさそうです。