冬から春にかけて、日本では店に色とりどりのランドセルが並び、入学シーズンが訪れることを感じさせる。最近は色やデザインはさまざまで、人気のモデルは予約が必要なほどだが、これはランドセルが手作業によるもので量産ができないためでもある。今、このランドセルが中国人の注目の的となっているのだという。(イメージ写真提供:123RF)

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 冬から春にかけて、日本では店に色とりどりのランドセルが並び、入学シーズンが訪れることを感じさせる。最近は色やデザインはさまざまで、人気のモデルは予約が必要なほどだが、これはランドセルが手作業によるもので量産ができないためでもある。今、このランドセルが中国人の注目の的となっているのだという。

 中国メディアの参考消息はこのほど、「中国人旅行客に日本のランドセルが大人気」だと伝え、中国人がランドセルを求める背景について紹介している。

 記事はまず、長い歴史を誇る日本のランドセルには伝統的な赤や黒の色に加えて、最近では青やモカ、ピンク、紫色などもあって、見た目が「おしゃれ」と紹介。中国でもインターネット上で紹介されているほか、中国人ガイドによる宣伝もあり、日本を訪れる中国人旅行者にお土産としてよく売れているという。

 人気の秘訣は、職人が1つ1つ手作業で製作する、その質の高さだ。ある有名工房のランドセルは0.1ミリの誤差も許されない職人技で、100個以上のパーツを300もの工程を通して組み合わせ、6年間の使用に耐えるランドセルを製作している。

 記事は、美しく見えるように計算され尽くした側面のカーブや、0.5ミリ幅での縫製、歪みがないか念入りに確認が行われることなど、日本の職人のこだわりぶりを紹介。多くの製造業が海外移転を進めるなかで、「工程が複雑すぎる」ため、ランドセルだけは日本の職人にしか作れないと称賛した。

 中国ではこれまで大量生産、大量消費が一般的だったが、人びとの所得向上とともに、「質の良い物を長く使う」という考え方が広まってきている。日本のランドセルは中国の所得水準から考えればまだ高価な部類に入るが、子どものためには出費を惜しまない中国人の親が子どものために購入するケースも増えているようだ。日本では様々なカラーのランドセルが出ているが、中国人に人気なのはやはり中国で縁起の良い色とされている「赤」なのだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)