生きることは愛、イタリア人は毎日「アモーレ」に生きている

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イタリア人の生き方を指して「アマーレ・マンジャーレ・カンターレ」というのを目にします。愛して食べて歌ってこそ人生という意味で、わが人生を謳歌せんとする心意気を表しています。実際にイタリアで暮らしてみて、彼らが家族や恋人と過ごす時間をとっても大事にし、日々食べるものに時間も手間もかけ、(歌こそ普段はあまり歌わないものの)どこでも誰とでもおしゃべりが止まらないのを見て、たしかに言えてる、と思います。
「amore(アモーレ)」の意味
さて、この「アマーレ(愛する)」、「アモーレ(愛)」という言葉が奥深いのです。もとはラテン語で語源は「死が無い」つまり「生きること」。それが転じて「生きる理由」「私を生かすもの」、そして「愛」となりました。誰かを愛するからこそ、生きているんだというわけです。これはイタリア人に脈々と受け継がれる思想のようで、私の夫も「生きることは愛そのもの。愛を感じない人は死んだも同然だね」などとさらっと口にします。
いつでもどこでも、アモーレ
そんな愛への情熱が込もった言葉を使って、恋人・夫婦たちは互いを「アモーレ」「アモーレ・ミオ(私の)」と呼び合います。もちろん心から愛してるという気持ちを込めて使うときもありますが、「ちょっとリモコン取って〜」というようなごくごく日常的な場面でも、名前の代わりに、名前のようにそう呼ぶからおもしろいです。どんなに気軽に使っても、語源を考えれば呼ばれた方はもちろん、呼んだ方も胸を熱くする作用があると感じます。
また、「アモーレ」は男女の間だけでなく、子どもやペットに対しても愛情を込めて使います。もう家じゅうアモーレだらけです。大切に思っている気持ちをとっておきにするのではなく、なんでもないときこそ相手への愛情を表すことで、互いが大切な存在であることを確かめる。そんな役割を担っている、大きな言葉です。