中国は知的財産権に対する考え方が世界とは大きく異なっているようだ。中国国内には偽ブランド商品やコピー商品などが溢れており、時には日本国内に入ってくることもあり、大きな問題になっている。

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 中国は知的財産権に対する考え方が世界とは大きく異なっているようだ。中国国内には偽ブランド商品やコピー商品などが溢れており、時には日本国内に入ってくることもあり、大きな問題になっている。

 そんな中国において、中国メディアの今日頭条は世界からパクリが批判される中国の自動車分野において、「パクリは批判されるべきことではない」との主張を展開した。

 中国には拿来主義という言葉が有る。「拿来」は本来、「取って来る」、「持って来る」という意味だ。現在では「盗む」と意訳されることもあるようだが、しかし記事は「盗む」ではなく、「学ぶ、参考にする」に近い言葉であると説明している。

 さらに、中国企業が模倣しているなどと批判されることに対し、「模倣」、「パクリ」を肯定し、研究費削減や研究期間の短縮につながり、結果として安く自動車を生産できていると主張。まるで開き直っているかのような主張である。

 記事は中国企業のパクリは何ら悪くないとの論調だが、そう述べる1つの根拠を挙げている。それは日本企業も以前は米国車の技術を模倣し、自動車産業を発展させてきたとの主張だ。日本の自動車メーカーもエンジンの構造を学ぶために、米国車を分解、研究し、技術を向上させてきたと主張し、日本が技術を発展させた方法を模倣し、中国も同じように成長しようとしているに過ぎないとの内容だ。

 何がパクリで、何が学ぶなのかは、その線引きは非常に難しい。中国では他社のエンブレムや外観をそっくりそのまま盗用したかのような自動車も見られるが、こうした行為を「学ぶ」過程であるため問題ないと言われても説得力に欠ける。中国で知的財産が認められるようになるのはまだまだ時間が掛かりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)