日本では不妊治療や妊活に取り組むのは女性が多いが、WHO(世界保健機関)の調査によると、不妊の原因の約半分は男性にあるという。しかし恥ずかしさや、「仕事で忙しい」といった理由から精液検査を受ける男性は少ない。

IT企業「リクルートライフスタイル」(東京・千代田区)は、男性が精液検査を受けるきっかけをつくろうと、「アイフォーン(iPhone)」で精子の濃度や運動率を測れるサービス「シーム(Seem)」を、2016年4月末に開始する。

首都圏の一部クリニックと薬局で、スマートフォン用の顕微鏡レンズ、精液採取用カップ、採取棒が入った「Seemキット」(税別5000円)を販売する。測定の手順は、精液を1滴のせたスマホ用顕微鏡レンズをiPhoneに取り付け、iPhoneに専用アプリ「Seem」(無料)をダウンロードして動画を撮影する。動画は自動で解析され、精子の濃度と運動率が表示される。現段階で、アプリの提供はiPhoneのみとなっている。

「Seem」は医療機器ではなく、あくまで精液の状態を簡易にチェックするツールだ。リクルートライフスタイルは、測定結果に応じて医療機関を受診することを推奨している。