ついに「2年縛り」が緩和!? 大手3社ならドコモが良心的!
 スマホを新規購入したりMNPしたりする際、どうしても付きまとってしまうのが「2年縛り」問題。更新月以外での解約やMNPに対する違約金が高額であるため、二の足を踏むユーザーもいたことだろう。

 しかし、今年6月から大手3社が足並みを揃え、2年縛りを緩和する新料金プランを提供することが決まった。はたして、大手3社のプランはどのような内容になったのだろうか? そこで今回は、現在、3社が発表している新プランの内容を比較してみる。

◆実は完全な2年縛り撤廃ではない!

 これまで大手3社が実施してきたいわゆる「2年縛り」は、携帯電話やスマホの使用料金を割り引く代わりに2年ごとに契約を更新し、更新月以外に解約やMNPを行った場合、違約金が発生するというもの。ほとんどの回線がこの形態で契約されているといっても過言ではないほどポピュラーである一方、ユーザーからの不満も大きい。

 その不満を解消すべく、大手3社が今年発表したのが2年縛りを撤廃したプランだ。その内容はキャリアによって多少異なるが、原則的に契約日から2年間は、途中解約時に違約金が発生するものの、3年目以降は自由に解約が行えるというもの。契約月以外での解約はしやすくなったが、最初の2年は現状と変わらず、やや中途半端なものとなった。

◆auとソフトバンクの新プランは長期利用にご用心!

 いち早く2年縛りの撤廃を表明したのが、ソフトバンクとauだ。まず、現状の契約更新月を1か月から2か月に延長をするで、契約解除のタイミングを逃すリスクを軽減。そのうえで、現状の音声通話プランの使用料に月額300円の料金を上乗せした新プランを導入。

 2年間利用すれば、それ以降の解約は自由なタイミングで行えるというものだ。月額2700円で利用できるau の「電話カケ放題プラン」やソフトバンクの「スマ放題 通話し放題プラン」を例にすれば、それぞれ月額3000円を支払うことで契約から2年が経過すれば自由に解約やMNPが行える。年額にすると3600円、2年契約なら7200円の負担増になるものの、違約金の9500円から比べればやや負担は減るため、契約更新月以外での解約を行う可能性があるのであれば、いくらか恩恵があるといっても良いだろう。

 ただし、契約が続く限り月額300円の負担増が続くため、4年、6年、8年といった具合に2年おきに訪れる契約更新月で解約する場合は、負担増となるので注意が必要だ。

◆ドコモは2縛りの有無で長期利用時のお得度が変化

 大手3社のなかで、一番柔軟な対応を見せたのがドコモだ。音声通話の基本プランを増額するauとソフトバンクに対し、ドコモは増額なしのプランを提供することが決定している。

 また、契約から2年以内の解約する場合は、違約金が発生するものの、それ以降はいつでも解約できる「フリーコース」と現状通り2年おきに契約を更新する「ずっとドコモ割コース」のどちらかが選べるシステムを採用。

 前者の「フリーコース」を選択した場合は、次の更新期間となる2年後まで自由に解約やMNPを行うことができ、契約更新月に以降のコースを再び選択することが可能となる。後者の「ずっとドコモ割コース」を選択した場合、4年以上利用することでパケット通信がお得になる「ずっとドコモ割」が適用されるため、基本使用料を抑えることができるのが特徴だ。

 さらに「ずっとドコモ割コース」を選んだ場合は、更新月にdポイントが3000ポイント与えられる。端末代金に割り当てられるほか、途中解約の違約金として利用できるなど、長期利用者に対するお得感を打ち出している。

 なお、契約更新月にコース選択を行わなかった場合は、自動的にずっとドコモ割が適用される仕組みとなっている。

⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=90956

 本来、企業にとって長期に渡って利用してくれるユーザーは、いわば“お得意様”のようなもの。しかし、スマホ業界に限って言えば、長く使えば使うほど、お得感が薄れるといった逆のイメージが定着していた。今回、大手3社から発表された新料金プランは、ユーザーにより柔軟な選択肢を与えてくれることは間違いない。だが、ドコモ以外のプランは、まだ満足できるものではない。今後、他社もドコモのプラン内容に追従することを期待したい。<文・図版/古作光徳>

【古作光徳】
パソコン関連誌の編集部を経て、2006年にライターとして独立。主にパソコンやスマホ、家電関連誌などを中心に活動中。近年は車やバイク、将棋など、趣味関連誌の執筆や編集にも携わっている。