14日から熊本や大分で相次ぐ大きな地震について、中国でも盛んに報道されている。被害の状況や、中国人観光客や留学生などの安否を伝えるものが中心となっているが、新華社は16日に避難所で不安な時を過ごす市民の生の声を中国向けに伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 14日から熊本や大分で相次ぐ大きな地震について、中国でも盛んに報道されている。被害の状況や、中国人観光客や留学生などの安否を伝えるものが中心となっているが、新華社は16日に避難所で不安な時を過ごす市民の生の声を中国向けに伝えた。

 記事は、新華社の記者が実際に益城町にある避難所の体育館に入ったことを伝えるとともに、避難している約700人の住民の中には高齢者もいること、みな段ボールや毛布を使った簡単な布団を作り、休息をとっていることなどを紹介した。

 そのうえで、築5-6年の家が被害を受けて避難している70代の男性が、「家に住めなくなった。友人の家もそうだ。今後どうしたらいいか分からない」と語ったこと、ケガはないものの2日間でわずか1時間余りしか眠れておらず、非常に疲れた表情を見せていたことを伝えている。

 また、2人子ども連れて避難してきた女性が「みんなと一緒で、救援スタッフが飲食品を配ってくれているので、心が安らぐ」と話す一方、「余震が続くということで、いつ帰れるか分からない。2人の子どもを抱えていてとても不安」とこぼしたことも紹介した。

 記事はこのほか、日本赤十字社のスタッフに加え、青年ボランティアも精力的に活動しており、避難所には救援物資のほかに携帯電話の充電スポットも備えられていると報じた。

 中国のネット上では、災害が発生するたびに「日本の災害対策は素晴らしい」、「日本を見習え」という情報が出て、いささかの誇張が加わって拡散するケースが目立つ。避難所の市民に対する過剰な取材は避けるべきだが、日本メディアによる情報を転送したものではなく、中国メディアが自ら現場の状況を如実に伝えることの意味は、決して少なくないだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)