14日、米華字紙・僑報は中国と米国で行われた誘拐実験について伝えた。

写真拡大

2016年4月14日、米華字紙・僑報は中国と米国で行われた誘拐実験について伝えた。

先日、中国と米国でそれぞれ「子どもが誘拐される現場に出くわしたら人はどうするのか」をテーマとした検証実験が行われた。その結果、中国では誰一人として止めに入る人がいなかったのに対し、米国では子どもの元に親を装った犯人役の男性が現れただけで疑いの目を向ける人が多く、中には男性を取り押さえる被験者もいた。

中国での実験の結果に、中国のネットでは「人々が驚くほど冷淡であることを反映している」「ヤラセじゃないのか」などと議論になったが、多くは被験者が助けなかったことに批判的な意見を寄せていることから、記事は「中国人が冷淡だという結論には根拠はない」としている。

また、この2つの実験の前提が異なるとも指摘している。中国の実験では、犯人役は被害者役の子どもを素早く抱き上げ、走り去っていく。子どもも特に騒いだりはしていない。一方、米国の実験では、犯人役は子どもが被験者と接触しているところに後から現れ、言葉を交わしているため、誘拐を疑ったり判断したりする時間がある、というのだ。

記事はさらに、被害者役の子どもの年齢も、中国では10歳ほどなのに対して、米国では3歳ほどと差があることを指摘。実験を行うならまったく同じ条件で行わなければならないとしている。

記事は最後に、「このような簡単な実験だけで両国の社会や両国民の道徳心を判断するのは非常におかしい」とした上で、「こうした実験は行わない方がいい。社会の雰囲気を改善することに寄与しないばかりか、“オオカミ少年”のように人々が慣れてしまっては、実際に誘拐事件が発生した際に誰も助けなくなってしまう」と指摘している。(翻訳・編集/北田)