日本を訪れる中国人観光客の増加に伴い、日本のグルメやサービスを賞賛する文章がネット上にあふれている。一方で、日本に4年いるという中国人留学生からは、賛美一辺倒の「日本観」に対して批判的な声が出た。中国メディア・環球網が15日伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を訪れる中国人観光客の増加に伴い、日本のグルメやサービスを賞賛する文章がネット上にあふれている。一方で、日本に4年いるという中国人留学生からは、賛美一辺倒の「日本観」に対して批判的な声が出た。中国メディア・環球網が15日伝えた。

 記事はまず、日本の食べ物について論じている。和食というと、寿司、天ぷら、うどん、牛丼……を思い浮かべるとしたうえで、「日本に来てから、日本の食べ物がこれらしかないことに気付いた」と説明。中国料理のような複数の料理体系がないうえ、「どこの店で食べても同じ味」だというのだ。

 チェーン店やファミリーレストランに行けば味が同じというのは分かる。むしろ味の均質化を売り物にしているのだから当然だ。もしそうでない店の食事について「どこに行っても同じ味」というのであれば、残念ながらその程度の味覚レベルなのだろう。

 記事はまた、日本人の接客に対しても不満をこぼしている。パソコンが壊れて修理に出した際、パソコンの検査をした店員が「中国製はダメだよね」とつぶやいたことを紹介。「たまたまではなく、こんな事は実際たくさんある。日本人は心の中で、依然として中国人を非常に見下しているのだ」と結論付けた。さらに、自転車に乗っていて乗用車にぶつけられた時も、相手はこちらのケガを心配することなく保険会社と警察に連絡して終わり、という経験をしたことを挙げ、日本人の「冷たさ」を説明した。

 また、ゴミ分別の徹底や公共スペースの良好な衛生状態が、必ずしも「日本人は清潔好きだ」ということの証左にならないとし、当番制になっている研究室の掃除が実に雑であること、においなど気にせずに弁当やカップ麺の容器をデスク付近のゴミ箱に捨てることなどを事例として挙げている。

 記事は最後に、研究室の日本人に尖閣諸島問題の話をしてみたところ、彼らから幾度となく「中国人は子どもっぽい」と言われたことを告白。「日本を賛美ばかりしている中国人こそ、子どもっぽいと思うが」と皮肉交じりに持論を示した。そして、「家族と祖国が恋しい」とし、卒業後は帰国する意思を示している。

 食べ物の件については個人的な嗜好に左右されることが大きく、賛同しかねる部分はある。ただ、それ以外の点については「ああ、そういう人もいるな。そういうこともあるだろうな」と思えるのではないだろうか。総じてサービスのレベルが高く、街がきれいであったとしても、日本でも「そうではない」という状況は存在する事を認知してもらうという点で、この文章の持つ意義は決して少なくない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)