鴻海精密工業(ホンハイ)によるシャープ買収は、日本のコンシューマーエレクトロニクス企業の衰退を象徴しているという見解を中国ではよく見聞きする。中国メディアの捜狐はこのほど、日本の電機産業が衰退した理由に焦点を当て、その原因を分析する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 鴻海精密工業(ホンハイ)によるシャープ買収は、日本のコンシューマーエレクトロニクス企業の衰退を象徴しているという見解を中国ではよく見聞きする。中国メディアの捜狐はこのほど、日本の電機産業が衰退した理由に焦点を当て、その原因を分析する記事を掲載した。

 物事には必ず原因がある。企業や産業が衰退する場合も必ず原因があるはずだ。消費者が企業の商品を買わなくなったとすれば、それはその企業が消費者にとって魅力的な商品を開発するイノベーション力を失ったためと考えられる。そして、それはその企業からイノベーションを生み出す人材や環境が消失したためかもしれない。

 記事は日本の電機産業が衰退したのは「失敗を許さない文化」が原因だと主張している。日本社会において、もし誰かが失敗した場合、友人たちはその人を見下し、仕事を探すのが困難になり、結婚もできなくなり、住宅ローンを組むことさえできなくなると記事は説明。こうした社会環境が若者たちから起業意欲を削ぎ、企業内でのイノベーションを阻む要因の1つにもなっていると論じた。

 一方、米国のシリコンバレーでは多くのベンチャーキャピタルが失敗した経験のある企業に喜んで投資すると指摘。なぜなら米国人は失敗した経験のある人は「次に成功するための教訓を得ている人」と見なすためだと説明している。

 ソニー創業者の故盛田昭夫氏はウォークマン開発時に「売れない」という調査結果があったにもかかわらず、「ソニーは文化を作る」として開発を続行した話は有名だ。失敗を恐れずに突き進んだことが大成功につながった事例だ。確かに現在の日本には「失敗を恐れない」社会環境を作り出すことが必要なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)