中国自動車市場の成長が減速するなか、2015年は日系の各メーカーは好調な販売を記録した。中国では反日感情が今なお根強いが、そのなか好調な売り上げを記録したことは、それだけ日系車に根強い人気があり、評価されている証拠と言えよう。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国自動車市場の成長が減速するなか、2015年は日系の各メーカーは好調な販売を記録した。中国では反日感情が今なお根強いが、そのなか好調な売り上げを記録したことは、それだけ日系車に根強い人気があり、評価されている証拠と言えよう。

 新軍事網はこのほど、中国の自動車市場におけるシェアの移り変わりについて分析する記事を掲載した。

 15年における中国自動車市場では日系車のシェアが前年比0.2ポイント上昇した。わずかな増加ではあるものの、08年の30.17%をピークに7年間もシェアが下落し続けた日系車にとって、わずかであっても増加に転じたという事実は大きな意味を持つものだ。

 シェアの減少が続いた7年の間には、尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる対立や歴史問題によって反日感情が強まるという逆風が吹いたタイミングだった。日系メーカーにとっては非常に苦しい時期であったに違いないが、記事によれば、これは少し前のドイツ車と同じ状況だと言えるようだ。

 02年に中国でシェア40%を誇ったドイツ車は、その後「日中韓米の連合体」によってシェアを大きく食われた。その後、08年に日系車がシェアでピークに達してからは、今度は日本が「中独米韓の連合体」によってシェアを奪われる番となり、その後の7年間で一気にシェアが低下してしまった。

 このように、中国自動車市場はめまぐるしくシェアが変動する競争の激しい市場だが、成長鈍化にある中国市場で15年にシェアが上昇したことは確かに福音と言えるだろう。最近の爆買いからも分かるとおり、中国人消費者の日本製品に対するアレルギーが薄れつつあるのは明らかであり、今後も日系メーカーが中国でシェアを伸ばしていくと期待できよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)