リチウム電池をはじめとする電池産業、そしてその材料の研究において、日本は世界をリードし続けてきた。中国の電池業界メディア・電池中国網は14日、日本がハイレベルな電池を生産できるようになった秘訣について分析した記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 リチウム電池をはじめとする電池産業、そしてその材料の研究において、日本は世界をリードし続けてきた。中国の電池業界メディア・電池中国網は14日、日本がハイレベルな電池を生産できるようになった秘訣について分析した記事を掲載した。

 記事は、リチウム電池や水素電池など、ほとんどすべての新興動力電池において世界の先端を走っていると説明。一方で、中国の電池生産レベルは日本より劣っており、隔膜1つとってもその品質には大きな差があるとした。

 そのうえで「日本はどうして電池材料でこれほどまでに高いレベルに到達できたのか」と問題提起し、その答えとして日本が1980年代という早い段階で基礎材料研究の重要性を認識し、産学共同体制を確立したことを挙げた。

 また、日本政府が新材料関連の研究に対して大々的な支援を行ってきたことを紹介。税制面でも関連研究に対する減税、納付の猶予といった制度を設け、民間による技術開発活動を奨励したと解説している。さらに、本来競い合う関係にある日本企業どうしが開発サイクルを短縮するために緊密な協力を実施、共同開発・共同生産を進めてきたことを伝えた。

 記事は、中国政府も昨今少しずつ基礎研究や産学協力の重要性を意識しはじめており、「中国製造2025」戦略徹底に向けて基礎材料や基礎技術の研究に重点を置く必要性を指摘していると紹介。そのさい「わが国は日本の経験を参考にし、基礎材料の研究・実用化をさらに強化し、電池や関連製造業の技術レベルを根本から高めるべきなのだ」と論じた。

 中国でも「新エネルギー車」と称されるエコカーの普及や技術開発が、国を挙げて進んでいる。そこで重要になるのが搭載するバッテリーの質や能力だが、中国国内の開発・生産レベルは決して高いとは言えない。エンジン然り、電池材料然り、中国製造業の変革、レベルアップを実現するためには基幹となる部分の飛躍的な発展が必要だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)