ペットに必要なサプリとは?(shutterstock.com)

写真拡大

 昨年より食品業界に導入された機能性表示制度によって、「○○に効く!」「○○に良い!」などのキャッチコピーが可能になった。

 最もわかりやすくなったのはサプリメント類ではないだろうか。これまでは何に効くのか曖昧にしか表現できなかったサプリメント商品が、体のどこにどのように良いのか、根拠とともに明示できるようになった。そのため、消費者がサプリメントを選びやすくなったといえる。

 ペットの食生活でもサプリメントは人気だ。通常、人間ほどバラエティに富んだものを食べないペットたちに、健康維持のためサプリメントを与える飼い主は少なくない。

 ペット用サプリメントで、最もスタンダードなのはグルコサミン。大切に育てられ、長生きするペットが多い中、老化現象として足腰の不具合が出るのは動物も同じ。関節炎の進行を阻止したり、痛みの軽減を期待できるグルコサミンは、ペットの世界でもダントツ人気だ。

 コンドロイチンも、人気を二分するサプリメントだ。家の中でのんびり暮らし、食べ物にも事欠かない現代のペットたちは、おしなべて肥満傾向で、人間並みに成人病を抱えている。動脈硬化、肝炎、ネフローゼ症候群、神経痛などに悩まされるペットたちに、コンドロイチンは有効だ。

 また、認知症になるペットが増える中、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの不飽和脂肪酸が入ったサプリメントやドッグフードも、多く販売されている。その他、人間のサプリ業界の流行にペット界も影響されやすい。最近の流行として、青汁もあれば、ミドリムシもあれば、ごまパワーのセサミンもあれば、乳酸菌も納豆菌もある。

飼い主とサプリのシェアはできない!?

 こうしてみると、わざわざペット用サプリメントを購入しなくても、飼い主と共有すれば、お財布に優しく、共に健康になれるのではないかと思える。しかし、どんなに家族の一員といえども、ペットたちが生命維持に必要な栄養素は、人間のそれとは異なる。

 たとえば犬は、私たち人間が外から摂取しなければならないビタミンCを、体内で合成できるので、私たちにとって身近なビタミンCのサプリメントは必要ない。一方で、タンパク質は人間の4倍必要なので、動物性タンパク質が十分でない食生活では各種のアミノ酸が不足しやすくなる。

 また、人間や犬は、体内でβカロチンからビタミンAをつくれるが、猫にはこの機能がなく、ビタミンAを食事やサプリメントなど、外から摂取しなければならない。猫にとっては、必須アミノ酸のひとつ、タウリンも重要だ。タウリンが不足すると、眼や心臓に支障をきたすため、猫用サプリメントの中核的存在といえる。
ペットフード安全法による表示義務とは?

 こうしたペット用サプリメントは、各種ペットフードやおやつも含め、機能性表示食品には当たらないが、ペットフード安全法(愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)下で、適切な表示が義務づけられている。

 基本的には、〔松痢↓⊂淕4限、8矯猯遡勝↓じ胸差駝将ザ伴圓量松竜擇喀蚕蝓△海5つの明示が求められている。加えて、μ榲、内容量、┻詬進法、成分の表示も重要だ。

 サプリメントの場合、μ榲の項に「栄養補完食」「カロリー補給食」「サプリメント(動物病院用)」などと記載される。

 そして、┻詬進法の通りに与えることが大切だ。とくに犬は、体の大きさがさまざまで、小柄なほど、まちがった給与量による弊害が出やすい。できれば、常用する前に、獣医師と相談し、体重や年齢、健康状態と照らして、適切なあげ方をするのが、サプリメント効果を引き出すポイントになるだろう。
(文=編集部)