<熊本地震>台湾からの旅行者も被災  南阿蘇村では10人が孤立状態か

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(福岡 17日 中央社)熊本県を中心に相次ぐ地震では、台湾から訪日中だった多くの旅行者も被災した。台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処(領事館に相当)は17日、台湾からの旅行者10人が依然熊本県南阿蘇村で孤立状態になっていると明かした。

▽孤立の10人は個人旅行者か

同分処によると、孤立状態になっているのは個人旅行者で、現地の民宿に宿泊していたとみられる。外交部では状況が許せば車両を現地に向かわせて10人を迎えに行くとしている。

同部によると、九州滞在中の台湾発ツアー参加者は、17日の時点で45組1321人。そのうち可楽旅遊のツアーに参加していた1人が心臓病の発作により、ヘリコプターで病院に搬送されたが命に別状はない。山富旅行社のツアー参加者1人も軽傷を負った。

▽帰国の旅行者「戻ってこられてよかった」

台湾桃園国際空港には16日、九州で地震に遭遇した多くの旅行者が帰国した。家族で旅行中だった男性は「眠れなかった」「まさかあんな地震にあうとは」と恐怖を振り返った。別の女性は「怖かった。無事に戻ってこられてよかった」と安堵の表情を浮かべた。

▽大手旅行会社、19日まで九州ツアー中止

雄獅、可楽、喜鴻など大手旅行会社は19日までに出発する予定だった九州ツアーを全て中止にすると発表した。4月いっぱいはキャンセル料や手数料を徴収しない方針を決めたところもある。関係者からは、九州中南部の観光への影響が避けられないだろうとする声が上がっている。

観光局によると、20日以降出発の旅行に関する問い合わせが多くなっているとしながらも、実際にキャンセルする人は現在のところ多くないという。ただ、週末明けの18日以降に状況が変化する可能性もあるとしている。

(陳葦庭、黄名璽、楊明珠/編集:齊藤啓介)