アカデミー賞 作品賞&脚本賞のW受賞!『スポットライト 世紀のスクープ』の主演女優レイチェル・マクアダムスに直撃インタビュー!!

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[公開直前☆最新シネマ批評・インタビュー編]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画のなかからおススメ作品の女優を直撃インタビューします。

今回、直撃取材をしたのはアカデミー賞作品賞と脚本賞をダブル受賞した映画『スポットライト 世紀のスクープ』(2016年4月15日公開)のレイチェル・マクアダムス! 

彼女の代表作といえば恋愛映画の傑作『きみに読む物語』がありますが、『スポットライト 世紀のスクープ』は『きみ読む』代表作説を上回るほど、イキイキと躍動した姿を見せてくれます。

そして、生で拝見したレイチェルの、なんという美しさ&可愛さ&聡明さ! アカデミー賞助演女優賞候補になった本作&女優業について、あれこれ聞いてきました。

【物語】

アメリカの新聞社「ボストン・グローブ」に新たな編集局長(リーヴ・シュライバー)が就任。彼は読みごたえある記事として、ゲーガン事件を深追いすることを決めます。それはカトリック教会のゲーガン神父が、80名もの児童に性的虐待をしていたという事件。カトリック教会は否定しており、これを取り上げることは、教会を敵に回すことになるのです。

任されたのは、取材を積み重ねた記事を連載する「スポットライト」チーム。編集デスク(マイケル・キートン)と、記者のマイク(マーク・ラファロ)、サーシャ(レイチェル・マクアダムス)、マット(ブライアン・ダーシー・ジェイムス)は動き出します。彼らは、ゲーガン事件の関係者に次々とアタックしていきますが……。

【記者の仕事と女優の仕事は似ているわ!】

――『スポットライト 世紀のスクープ』は、記者たちの情熱が魅了される映画ですね。レイチェルさんは、完成した映画を見たとき、どんな感想をもたれましたか?

レイチェル「大勢で、みんなでワクワクしながら見たの。私(の役柄)は映画に出ずっぱりじゃない、自分が撮影に参加した全体の一部しか知らないでしょう。だから作品としてすべてを目にしたとき、とても誇らしい気持ちになった。最初に脚本を読んだとき、自分は見たい映画だけど、一方で、誰が見るんだろう?とも思ったの(笑)。でも監督は本当に素晴らしい映画にしてくれたわ」

――あなたが演じた実在の記者サーシャ・ファイファーさんは、これをご覧になってどんな感想をお話しされていましたか?

レイチェル「サーシャの感想は残念ながら聞いていないけど、自分が何年もかけて築き上げてきた人生が2時間に凝縮されているのを見るのは、大変だったかもしれないわ。私だって3カ月かけて一生懸命撮影した映画が、2時間になって、自分はその一部……と思うと、ときどき“あ〜あ、そっか〜”って思うもの(笑)。この映画に登場する記者の人たちは “記者が取材をする物語なんて、全然、映画的じゃない”と思ったそうよ。だから、完成した映画を見たときは、とてもシュールな気持ちになったかもしれないわね」

――役作りとしてサーシャさんに取材をしたんですよね。

レイチェル「サーシャとは長い時間を一緒に過ごしたわ。彼女はすごく好奇心が旺盛で、何でも話題にして、たくさん質問することができるの。もともと思いやりにあふれた人だから、ゲーガン事件の被害者も彼女になら話す気持ちになったんだと思う。私なんて、サーシャに取材をしに言ったのに、逆に自分のこと聞かれて、たくさんしゃべってしまったわ(笑)。でも取材をしながら、記者と女優は似ていると思ったの。私は役作りとして、彼女は記事のために取材をするでしょう。サーシャを見て学んだわ。キャラのリサーチでインタビューをするときは、いくつ質問を投げかけてもいいんだって」

【出演作はどうやって決める?】

――たくさんの映画に出演してきたレイチェルさんですが、出演作を決定するときは、何かポイントになるのでしょうか?

レイチェル「一番は、これは理想の役だわ!と思えることよね。なぜかというと、映画の中で唯一私がコントロールできるのは自分が演じる役だけだから。『スポットライト〜』のときは、派手な役じゃないし、正直おいしい役とは思えなかったけど、この物語は伝えるべきだと思って決めたの。ときどき、これは私向きじゃないわ〜とか、やる気になれないわ〜というオファーが来るけど、監督と会ったとき、そのヴィジョンに刺激を受けて出演を決める場合もあるわ。監督の情熱に引き込まれる感じでね」

――なるほど〜。売れっ子のレイチェルさんですが、お休みもありますよね。どんな風にリフレッシュしているのですか?

レイチェル「この仕事のおもしろいところは、撮影しているときはめちゃくちゃ忙しいけど、プロジェクトが終わると途端に無職になるところ(笑)。でも、だからこそ両方が大切に思えるの。カナダに住んでいるので、お休みのときはビジネスから離れられる環境にあるわ。好きなのは旅! 今回の来日はプロモーションだけど、仕事と趣味がセットになっているのがこの仕事の長所ね(笑)。あと脚本以外の本を読む時間も大好きよ」

【女優業、毎日やめたいと思ってる……】

――とても順調にキャリアップをされていますが、レイチェルさんでもくじけたり、女優やめたくなったりすることはありますか?

レイチェル「毎日思っているわ(笑)。でも自己疑念があるからこそ、もっとよりよい自分になりたくて女優を続けているの。いつも仕事が始まるときは、恐怖心や、できるだろうかという不安に襲われて、何でこの仕事引き受けちゃったんだろうとか、私ったら何考えているの?と思ったりするのよ。でもちゃんと毎日撮影に行って、女優の仕事をこなしている自分もいる。もうダメと思う気持ちと、やる!という気持ちが行ったり来たりしていて、それが、仕事への意欲を駆りたてているのかな……やっぱり私はちょっとおかしいのかもしれない(笑)」

――何をおっしゃっているのですか〜。素晴らしい結果を残しているのに。『スポットライト〜』でアカデミー賞助演女優賞候補になったし。

レイチェル「『スポットライト〜』は一度報道された事件を綴り直している映画なのだけど、映画化したことで、より多くの人に伝わって、たくさんの人にありがとうを言われたの。アカデミー賞は、私が助演賞候補になったことより、作品賞を受賞したことの方がうれしいわ。受賞したことで、アメリカでは上映館が増えて1500スクリーンになったのよ。この映画がきっかけで、事件を話題にしたり、自分だけが辛いわけじゃないと思えたり、傷を癒すことに繋がっていて、映画にはそういう力があるんだと思えたの。私にとっては一生に一度、出会えるかどうかの作品。大切にしたい特別な映画よ」

ルックスもキュートですが、会話も弾むように楽しくて、本当に素敵な女優レイチェル・マクアダムス。彼女の魅力が詰まった『スポットライト 世紀のスクープ』で、業界のタブーに斬りこんだ「スポットライト」チームの紅一点の活躍をぜひ見てください!

記者会見撮影・取材・文:斎藤香 (C) Pouch
インタビュー写真: (C) MASAHIRO MIKI

『スポットライト 世紀のスクープ』
(2016年4月15日より、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
監督:トム・マッカーシー 
出演:マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュレイバーほか
Photo by Kerry Hayes (C) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC、(C)2015 SPOTLIGHT FILM, LLC

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