「運転中に携帯を使っていたか」を検知するテクノロジー

写真拡大

事故を起こした運転者が運転中に携帯電話を使っていたかを確認できる技術「Textalyzer」の開発が進められている。ニューヨーク州選出の上院議員は、この技術の導入を提案している。

「「運転中に携帯を使っていたか」を検知するテクノロジー」の写真・リンク付きの記事はこちら

近い将来、警察は衝突事故を起こした運転者の携帯電話を分析し、運転中に携帯電話に気を取られていたかどうかを確認できるようになるかもしれない。

運転中に携帯電話を使っていたかどうかを検出する技術「Textalyzer」の導入を提案しているニューヨーク州選出の上院議員テランス・マーフィーは、運転者の責任を問う法案を提出している

事故を起こした運転者は、Textalyzerを使って携帯電話を警察に調べられることになる、とマーフィー議員は説明する。警察官は、携帯電話がいつ使用されたかを確認できるが、会話や電話番号、写真など、端末上の情報は見ることができない。

(提出された法案によれば、)携帯電話を渡さないと、運転免許が取り消されるという。運転者が携帯電話を渡すのを拒否した場合、警察は捜査令状を取ることができるのだ。

こうしたことに必要な技術を現在、イスラエルのセキュリティー企業Cellebriteが開発している。同社は、カリフォルニア州サンバーナーディーノで起きた銃乱射事件の容疑者が所有していた「iPhone 5c」のロック解除(日本語版記事)をめぐって、米連邦捜査局(FBI)に協力したと考えられている企業である。

今回の法案は、運転者を事故から守り、携帯電話に気を取られていたことから発生する衝突事故を防ぐ目的で策定された。マーフィー議員は、Distracted Operators Risk Casualties(DORCs)という団体とともに法案を策定した。同団体はまた、飲酒運転をしている運転者と同じように、運転中に携帯電話を使用している運転者にも責任を負わせるべきだと主張している。

なお、米国内で使用するために開発される機器は何であれ、使用者のプライヴァシーを守るために機能が制限される可能性が高い。そうでなければ、米憲法修正第4条で保証されている権利(不合理な捜索および押収に対し、身体、家屋、書類および所有物の安全を保障されるという人民の権利)が守られない可能性があるからだ。

INFORMATION

『WIRED』VOL.22「イスラエル ゼロワン国家の夢」

本誌vol.22「病気にならないカラダ」の第2特集では、“生まれながらのスタートアップ・ネイション”、イスラエルのテック&ビジネスシーンを紹介。起業家たちのリアル、水がないからこそ発達させることのできた桁外れの水技術、大物VCが語るヘルスケアビジネス必勝法からシモン・ペレス元大統領との対話まで。ヘルス、水、宇宙、脳、ARの最前線を、ノンフィクションライター・安田峰俊が現地で探った。