【リオ五輪|組合せ決定後の一問一答】手倉森監督が対戦3か国やオーバーエイジについて言及。香川や本田の名も「俺のリストの中に挙がっている」
三者三様じゃないけど、どの国も特殊な武器が必要になるし、そこを勝ち上がった時により嫌らしい相手が待っているので、成長しながらこの大会を進めていかないとメダルには漕ぎつかないなという印象。
――どういう武器を選ぶ必要がある?
まずタフじゃないといけない。精神的も、身体的にもタフな選手。ちょっとでも故障を抱えているとなると、相当しんどくなるだろうなと。
リオ五輪は、世界大会の中で一番過酷だと思っている。ワールドカップであれば十分リカバリーできる期間があるけど、今大会は最終予選よりも強い相手と中2日で次々と当たる。会場がマナウスになったことで、移動がものすごく大変になる。
この間ポルトガルに行った時は2日掛かりだっただけに、そういうアクシデントには慣れているけど、オフ・ザ・ピッチでもタフな選手が必要になる。ましてや、地球の裏側に行ったことがある、ないで違うと思う。自分は縁があるなと思って何回もいっている国。選手たちと接しながら、行く場所によって、力を出せるか出せないかを予測しないといけない。
前回のワールドカップの時、日本はコンフェデでようやくブラジルの地を踏んだような立場だったけど、やっぱり本番ではそう上手くいかなかった。要所に、ブラジル慣れしていないところがあった。ブラジルのイメージを持っている選手は、多分これからの活動に意欲を注いでくれると思う。あとオーバーエイジを経験している選手はアドバンテージがある。
――オーバーエイジの考え方は?
他国のオーバーエイジの名前を聞いたら、それは凄いですよ。ハリルさん(ハリルホジッチ日本代表監督)と相談しながら進めているなかで、リストアップをしないといけない状況。我々としても、A代表のワールドカップ最終予選についても考えないといけない。ただ、そういうアクションは協会にいろいろお願いしたいと思う。
――各国のオーバーエイジで、スウェーデンはイブラヒモビッチ(パリSG)、ハメス・ロドリゲス(レアル・マドリー)などの名が挙がっている。日本だと、香川真司や本田圭佑というレベルだと思いますが?
そのへんの名前が出てきたら、もちろん日本も打ち出さないといけない。ましてや、国民はそこに注目しているわけで。俺のリストの中には挙がっている。あとは、そうさせてくれるかどうかは、協会の問題。
他国が名前を挙げていても、実際に呼べるかどうか。もう戦いが始まっている。メディアも名前を出して、まぁ陽動作戦だと思う。自分たちは最後までどんなメンバーで来るのか分からないと思わせるのも、また作戦かなと。
――キャンプ地は、マナウスなどに合わせた場所を考えている?
戦力を整えるのと同じくらい、準備の場所を整えるのが大事になる。マナウスは湿度が高いところ。体調を作れる場所でキャンプをしないといけない。今、マネージャが視察に行っていて、大よその候補地は挙げている。来週のミーティングを経て、みなさんに発表できればと思っている。
――会場の暑熱を考えて、一からやり直すようなイメージは?
特にないですね。シーズンの途中だし、日本も徐々に暑くなりかけている時。日本が夏の時に移動できるのはいいなと。
――昨日はどんな感じて見ていた?
現地のマネージャから、逐一ラインがババっと来た。やっぱり(グループ)Bだなと。B定食を食べちゃったからな(笑)。言ったことが、その通りになっている。
――世の中の反応は、厳しいグループというものですが。