10日、米紙クリスチャン・サイエンス・モニターは中国の怒江ダム建設計画が中止された可能性があると報じた。豊かな自然が残されている怒江流域は将来的には米国のグランドキャニオンを越える一大観光地になる可能性もあり、改めてその価値が見直されつつある。

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2016年4月10日、米紙クリスチャン・サイエンス・モニターによると、中国の怒江ダム建設計画が中止された可能性がある。12日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

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「中国のグランドキャニオン」と呼ばれる大河「怒江」(サルウィン川)。チベットを源流とし、雲南省を経由してミャンマー、タイを通過する全長2400キロの国際河川だ。雲南省流域は世界自然遺産「三江併流」に指定されており、生物種と植物種の豊かさで知られている。

この怒江のダム建設計画をめぐって、環境保護団体は10年以上にわたり抗議を続けてきた。中国政府は2004年、予定されていた13のダムの開発計画の一時中止を進めていたが、その後もひそかに開発が企図されるなど綱引きが続いている。

だが状況は変わりつつあると環境保護団体関係者は指摘する。雲南省は怒江流域の小型ダム建設を禁止する通達を発表するなど自然保護にかじを切り始めた。豊かな自然が残されている怒江流域は将来的には米国のグランドキャニオンを越える一大観光地になる可能性もあり、改めてその価値が見直されつつある。(翻訳・編集/増田聡太郎)