中国政府はインターネット上の政治的な発言に目を光らせている。中国共産党にとって不都合な情報は厳しく規制され、中国のインターネットユーザーが国外の一部サイトに自由にアクセスできないよう、「金盾」と呼ばれる検閲システムが構築されている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国政府はインターネット上の政治的な発言に目を光らせている。中国共産党にとって不都合な情報は厳しく規制され、中国のインターネットユーザーが国外の一部サイトに自由にアクセスできないよう、「金盾」と呼ばれる検閲システムが構築されている。

 これだけ情報に対して規制を行っているの対照的に、中国では著作物に関する規制や保護が厳格に行われているとは言い難いのが現状だ。だが、中国メディアの駆動之家によれば、中国は長年「海賊版天国」と呼ばれていたが、近年は正規の製品が増えており、日本のアニメも中国で版権購入のもとで放送されているという。

 中国では以前、どの都市でも街角でドラマや映画の海賊版DVDが堂々と販売されていたが、最近は確かにほとんど見かけなくなった。取り締まりが厳しくなったことや、インターネットで簡単に見ることができるようになったためだと思われる。

 中国にはいくつか動画共有サイトが存在し、日本のドラマやアニメなども見ることができる。正規版の版権を購入しているサイトもあり、これらのサイトにとって版権購入コストは大きな負担となっているという。

 記事は「日本の深夜アニメ1話を購入するのに約1100万円ほどかかる」と紹介しており、中国に版権を販売するだけで制作費の大半を回収できると伝えているが、なぜか言葉の節々から「日本側が高く売りつけている」とでも言いたげな、不満な気持ちも伝わってくる。

 数年前には版権購入コストを削減するために、大手動画サイトが合併する事態も発生している。また、海賊版をアップロードしていた動画サイトが訴えられる事例も報告されている。しかし、いくつかの動画サイトには現在も海賊版と思われる動画がアップされており、なかには日本で放送された直後にアップされる動画も存在する。

 中国では、日本のドラマやアニメなどの動画に限らず、漫画などの著作物もネット上に無料で公開されている。日本の企業と政府がともに協力して取り組まなければ問題解決は困難だろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)