テレビ東京の“ガチ素人番組”がゴールデンへ!はまる人続出の理由とは
 2014年にテレビ東京で始まった、バラエティー番組『家、ついて行ってイイですか?』。終電を逃した人に狙いを定め、「タクシー代払うんで、家、ついて行っていいですか」とお願いして、その人の家の中を見せてもらう番組です。

 一瞬、「新手の声かけ事案かな?」と勘違いしてしまいそうなこの番組は、元々は深夜帯に放送されていました。それが今年の4月から、晴れてゴールデンタイム(土曜、19・54)に進出。

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「深夜番組としてはとても数字がよかったので、昇格するのも当然」と話すのは、テレビ業界に詳しい芸能記者。

「来日した外国人に空港でインタビューする『Youは何しに日本へ?』(テレビ東京系)もそうですが、“ガチ”番組なのでとにかく手間がかかっている。取材OKな人を探すだけでも大変なのに、そこからOAできるほどの撮れ高があがる確率はかなり低いはずです。

 収録直前まで取材を行っているので、記者に番組情報が下りてくるのも校了ギリギリ。おかげで誌面に掲載できないことも多い(苦笑)」(前出・芸能記者)

◆NHKとの意外な共通点

 テレビ東京が得意としている、“素人イジリ”のDNAを引き継いでいる今番組。「もしかして出演者にお金をかけられないのかな?」と、つい意地悪な見方をしてしまいますが、この番組が視聴者を引き付ける理由とは何でしょうか。

「その辺を歩いている人でも、“人生何もない”という人はいない。これまで、記憶障害の彼氏を支える女性や一家離散した男性などが登場しましたが、この番組を通して多くの人たちのドラマが見え、そこに視聴者は魅力を感じている。

 街角に3日間カメラを据え続け人々の生き様を見る『ドキュメント72時間』(NHK)もそうですが、プロには出せない“本物(素人)のリアルなおもしろさ”に、今、テレビ業界は注目しているのかもしれません」(テレビ誌ライター)

『家、ついて――』の高橋弘樹プロデューサーも、「テレビ東京とNHKの共通点は意外と多い」と答えていますが(※)、確かに“人生ドラマ”という点は『ドキュメント72時間』を想起させます。

「予算がない、予算がない」といわれるテレビ東京が素人を使う理由は、金銭的な問題だけでなく“リアルさの追求”のためだったんですね。

◆地方でも、家について行く

 先立って行われた取材会で、「深夜のときの雰囲気をゴールデンでも残したい」と語ったMCのビビる大木。4月16日の初回放送でも、「父がミーハーの元アイドル」や、ナポリを訪れた際に、「実はイタリア人なんじゃね?」と思い始めた「自称イタリア親善大使の阪神ファン」など、濃すぎる人たちが登場します。

 今後は福岡県や新潟県などの地方にも足を延ばして、件の声かけを行うとのこと。もし駅前で声をかけられたら……私は断ります。

【家、ついて行ってイイですか?】
毎週土曜19・54〜20・54(初回は18・30〜20・54)、テレビ東京ほかで放送。MCはビビる大木、矢作兼(おぎやはぎ)、鷲見玲奈(テレビ東京アナウンサー)。

※2014年7月4日付「ジレンマ+」のインタビューにて

<TEXT/女子SPA!編集部>