リオ五輪の金メダル候補から一転、選手生命すら危ぶまれる事態となっているバドミントンの桃田賢斗選手。五輪での期待の星ということもあって、今回の問題による各方面への影響も多々ある模様。協会や所属先企業も対応に追われています。

そんな中、さすがの落ち着きと対応力を見せたのが、日本を代表するスポーツ誌『Number』（文藝春秋発行）。14日発売の第900号では、1994年生まれのアスリートを特集する記事を掲載していたのですが、実はそこに桃田選手も掲載予定でした。

前号の巻末には羽生結弦選手、大谷翔平選手ら世代を代表する選手とともに、しっかりと桃田選手の名前も記載され、記事掲載が予告されていたのです。しかし、今月7日に発覚した闇カジノ問題によって、記事掲載が難しい状況に。

そこで『Number』が繰り出した穴埋め策が、桃田選手を掲載する予定だったページで、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の百田夏菜子さんを特集することだったのです。桃田と百田。まさかのモモタつながり。

百田夏菜子さんは新体操の経験があり、曲中に見せるエビ反りジャンプのパフォーマンスが話題となるなど、生粋のアスリート気質の持ち主。近年はヤンキース・田中将大選手との交流もあり、スポーツ誌に登場しても違和感のない経歴を備えています。

問題の発覚から、わずか1週間。この短い時間で特集テーマにそったサシカエ記事を用意し、しかも「本当はココでモモタの記事が載るはずだったのに」という言外のメッセージを発信するあたり、さすが『Number』といったところ。百田さんの写真撮影でバドミントンのラケットを持たせるといった、ピリリと効いたエスプリには感心するほかありません。

もしかしたら同じ版元が刊行する『週刊文春』編集部から何か聞いていたのかもしれませんね。知ってたんじゃないのかと思うくらいスピード感ある対応でした。桃田問題で穴埋めが必要になったみなさんは、百田さんに頼んでみるといいのではないでしょうか。暗くなった気分も吹き飛ばすような、素敵な笑顔が見られるかもしれませんよ。

＜告知ツイートでも思い切ってハッシュタグ『#ももクロ』を入れてみたNumber編集部＞

（文＝フモフモ編集長　http://blog.livedoor.jp/vitaminw/）