連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第2週「常子、妹のために走る」第10話 4月14日(木)放送より。 
脚本:西田征史 演出:大原拓


高畑充希、ちょうちんブルマーがよく似合うなあ!
白いシャツにはちまき、おかっぱに吊りスカート・・・「とと姉ちゃん」の世界はどこか高野文子の漫画のよう。単行本「おともだち」を思い出してしまう。
ダメな叔父さん・鉄郎(向井理)がお米を食べてしまったため、米一俵の賞金を狙って、運動会の二人三脚に参加する常子(高畑充希)と次女・鞠子(相楽樹)。
常子の目的はお米だけでなく、心を傷つけてしまった三女・美子(子役・根岸姫奈)に喜んでほしいから。
だが、鞠子は非力で、ライバルの玉置兄弟(大和田悠平、加藤諒)が優勝への道に立ちふさがる。
結果的に、玉置兄弟は小橋姉妹に破れる。長男・茂雄(大和田)は傷の手当をしてくれる常子に、一瞬心を奪われるまでに?  朝ドラあるある、報われない男子のパターンか。
なんといっても、10話は富士山。
走りに集中するために「富士山富士山富士山」と唱えて走る常子と鞠子には、電気グルーヴの「Fuji-San」(富士山の偉大さを歌った名曲)が思い浮かんだ。
ロケ中に撮りまくったのか、はたまたNHK の貴重なアーカイブか、これでもか! と世界文化遺産の富士山のいろんなパターンの6カットが挿入され、「富士山」と唱える常子たちのくちびるはきれいに山型をしていて、富士づくし。「なんの感情ももたない」常子の表情もじつに巧い。
いいなあ、このエピソード。
笑いの仕事をちゃんとやってきた作家は、やっぱり振り切ってくれる。

ととはとと、とと姉ちゃんはとと姉ちゃん と朝ドラらしくわりとあっさり常子の悩みも解決したかと思いきや、一難去ってまた一難のようで・・・。
(木俣冬)