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ピュア・ストレージ・ジャパンは4月15日、同社が昨年の6月に発表したオールフラッシュ・ストレージ・アレイ「FlashArray//m」において、エントリーモデルとして、「FlashArray//m10」を発表した。

「FlashArray//m」では、これまで「//m20コントローラ」(物理容量5〜40TB)、「//m50コントローラ」(物理容量30〜88TB)、「//m70コントローラ」(物理容量5〜40TB)の3つのラインナップがあったが、新たに追加された「FlashArray//m10」は、3Uで物理容量は5-10TBのオールフラッシュストレージ。シリーズの中のエントリーモデルに位置づけられる。データ圧縮を行うことにより、最大25TBのデータを格納可能だ。上位モデルと同じOSを搭載し、インライン重複排除や圧縮機能を提供する。価格は500万円程度からとなっている。

また、月一定額を支払うことで、3年ごとに新しいコントローラにアップグレードできる「Forever Flash」プログラムにより、上位機種の「FlashArray //m20」、「FlashArray //m50」、「FlashArray //m70」へのアップグレードも可能だ。

○中小企業への導入を促進する価格が売り

「FlashArray//m10」の売りは価格だ。同社は、GB単価は競合他社より2-3倍安いと説明する。

ピュア・ストレージジャパン 代表取締役 山田秀樹氏 は、「ピュア・ストレージは最初の製品を投入してから4年、日本でビジネスを開始してから3年が経過した。ピュア・ストレージ のビジョンは『NO DISK』だ。これはDISKがオールフラッシュにとってかわる時代が来るということだ。ただ、このビジョンを推進する上での課題は、オールフラッシュの価格は下がっているが、ユーザーからは現在のプライスではまだまだ高いという声が聞かれることだ。そこで、多くのお客様にオールフラッシュのメリットを享受いただくために、もっと低いレンジの製品を投入しなければならないという結論になった」と、m10を投入した背景を説明した。

また、米ピュア・ストレージ アジア太平洋地域および日本担当副社長 マイケル・アルプ氏は、IDCの調査データを示しながら、「オールフラッシュ市場はわれわれの予想を超えて成長しており、HDD市場は縮小している。ハイブリッド市場も成長しているとはいえない。おそらく、オールフラッシュがストレージ市場の牽引役になるだろう。m10は小さく始めてニーズに合わせて拡張していく製品だ。500万円の投資で、上位モデルと同じエンタープライズクラスのフラッシュアレイ機能を利用できる。これは、中小企業のニーズにあったものだ。これによって、幅広い顧客ニーズに応えることができる」と語った。

また、同氏は、5月に非構造化データに特化した新製品をリリースすることも発表した。

「mシリーズで構造化データ、仮想化、DBにおいて高い成長を維持しているが、画像などの非構造データの領域は構造化データよりも伸びは高い。非構造化データにおいても選択されるのはオールフラッシュだ。そのため、5月には非構造データに特化した次世代のオールフラッシュのストレージアレイを発表する予定だ」(マイケル・アルプ氏)

○ネットワールドが国内の代理店契約

同日には、ネットワールドが、米ピュア・ストレージとディストリビューター(代理店)契約を締結し、オールフラッシュストレージシステム「Pure Storage FlashArray(フラッシュ・アレイ)」シリーズを国内で提供開始することも併せて発表された。

国内では、東京エレクトロンデバイス、CTC、日立が代理店契約を結んでおり、ネットワールドは4社目となる。

ネットワールドは、「Pure Storage FlashArray//m10」を含む「FlashArray//m」の取り扱いも即日開始し、m10を中堅・中小企業に拡販する。

ネットワールド 代表取締役社長 森田晶一氏は、「ピュア・ストレージのオールフラッシュは、仮想化インフラのほか、クライアント仮想化によるワークスタイルの変革においても期待できる。これまで、クライアント仮想化においては、ユーザーの快適度という点で課題があった。値ごろ感のあるこのオールフラッシュストレージは、中堅・中小市場のクライアント仮想化において大きな推進力になる。オールフラッシュになることよって、インライン重複排除や圧縮が利用でき、パフォーマンスが飛躍的に加速される。今後はいち早く貸出機を準備し、多くのお客様にm10を体験してもらいたい」と述べた。

また、マイケル・アルプ氏は、ネットワールドとの代理店契約について、「ネットワールドとの契約によって、金融機関、ハイテク企業、ゲーム、サービスプロバイダのアプリケーション周りのイノベーションが促進されるだろう。また、日本全体で仮想化を促進できる。今後はネットワールドの幅広いつながりを活用していきたい」と語った。

(丸山篤)