Photo by Lisa Chernyshova

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 今月11〜13日、都内で開催されたイベント『ふかわと夏生のガチンコ・スプリング〜ガチハル!〜』の初日に、ドタキャン寸前で出演したタレント・岡本夏生(50)。イベント終了後、主催者が公式サイトにて残り二日間(12日・13日)の岡本夏生の出演を取りやめると発表した。

 そもそもドタキャン騒動の発端は、岡本がイベント当日の11日になっても連絡が取れない状態だったことだ。

 この緊急事態にふかわりょう(41)は11日午前、自身のブログで「岡本さんと連絡がとれない状況にあります」と書き込み、午後には「ひょっこり顔をだす可能性もゼロではありませんが、もしこのままの状況であれば、僕一人で、ガチハルを行います」と更新。岡本不参加の可能性が濃厚になっている状況と、チケットの払い戻しについて説明した。

 しかし、岡本は開演1時間前の午後6時過ぎに会場入り。連絡が取れなかったことについて「今回、携帯電話の紛失により各方面との連絡が取れなくなっておりました。今回の公演においても、多大なご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした」と弁明している。

「現在、岡本は芸能事務所に所属せずフリーで活動し、マネージャーも雇わずに仕事の判断やギャランティーの交渉などすべてひとりで行っています。とはいえ、長年、芸能界で生きてきた岡本にしては考えられない失態。恐らく唯一のレギュラー番組『5時に夢中!』(TOKYO MX)降板の精神的ショックが大きいのではないしょうか」(芸能関係者)

岡本夏生の優しさが生んだ悲劇

 岡本は『5時に夢中!』での大胆な発言がファンに支持されていたが、インフルエンザの感染中に“強行出演”してしまったことに非難が殺到。自ら降板を発表し、突然の“卒業宣言”に2000件を超える心配の声が岡本のブログに寄せられていた。

 11日のイベントでは、当然ながら岡本の降板理由についてトークが進行。しかし、ふかわとの間で言い争いが勃発。あまりの内容に客席からは野次が飛び交い、途中で帰る人もいたほど酷いイベントになってしまったようだ。ふかわは岡本の降板について同イベントで、「外部圧力によって岡本を降板させたのではなく、番組スタッフが過激な発言をする岡本を支えきれなくなった」「その発言の裏でスタッフが各方面に謝罪していた」と説明。さらに「その支えに気づかなかった岡本が悪い」とコメントした。

 これ対して岡本は、スタッフに感謝しながらやっていたと猛反論。「過激発言を求められていたからやっただけ。裏でお荷物扱いされていたなんて心外」「自分の4年半はなんだったのか?」と怒りをぶつけている。終始2人の折り合いがつかず、結局「ふかわとの共演は今日で最後にしたい。コントロールしやすい人と、明日、明後日のガチハルやれば?」と、ふかわとの絶縁を宣言をしてイベントは幕を閉じた。

「岡本は、現在ガン闘病のために休養している盟友・北斗晶(48)が帰ってくるまでは、番組出演を続けたかったのでしょう。また北斗と一緒に番組を盛り上げたかった。一人で北斗の椅子を守ろうと過激な発言で奮闘した結果、周りが見えなくなってしまい周囲の限界が来てしまったようです。今回のひと悶着でイメージも最悪になり、もはや声をかける番組も見当たらず、テレビからは実質的に”永久追放”されてしまうのでは」(前出・関係者)

 岡本の不器用さがもたらしてしまった悲劇のようだ。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。