【行ってみたい!東京近郊のアートスポット】第1回:国立新美術館 前編

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個性あふれる美術館・博物館、街中にあふれるパブリックアートなど、東京にはアートに身近に触れる機会がたくさん。それなのにまだ、アートって難しい、敷居が高いって思ってない? 美術館は展覧会に行くだけが魅力じゃなく、そこに行くだけで気分が上がるスポット。アートが分からなくても、とりあえず美術館に行ってみることからはじめてみてほしいという思いで、東京女子にオススメしたい美術館やアートスポットを紹介していく新連載がスタート。

第1回は国立新美術館をご紹介。◆国立美術館で唯一コレクションを持たない美術館


5番目の国立美術館として2007年1月、アートの街・六本木に誕生した美術館。収集と保管が主な目的の1つの一般的な美術館(博物館)に対して、国立美術館で唯一、常設コレクションを持たず、国内最大級の展示スペースを生かした多彩な展覧会を開催している。そのため、情報発信や文化交流など、アートセンターとしての役割を担っている。地上3階、地下1階の吹き抜け構造になっていて開放感があるところも魅力。

内部は木を基調とした落ち着いた内装でゆったりできそう。1階から3階が展示室。

◆特徴的な外観からスケールの大きさを実感!


まず外観の美しさにうっとり。うねるようなカーブを描くガラスのカーテンウォールの外観は、黒川紀章氏が設計を担当。まさに建築ファンも見逃せないスポットになっている。

館内に差し込む自然光がまるで木漏れ日のようで、館内はとてもリラックスできる空間になっている。大きなガラス面と、そのむこうに広がる青山霊園の緑、ウッドデッキ状の床、館内の各所に設置があるイスとテーブル…ふらっと立ち寄りたくなる要素が詰まった作りだ。

◆展示面積は合計1万4000平方メートルと日本最大級


現代美術の巨大作品にも対応可能な高い天井で、展示スペースもとても開放的。さらに展示スペースの延べ床面積14,000平方メートルは日本最大級というからびっくり!

海外の有名美術館所蔵の名作が一堂に会する展覧会を開催するのも、広大な展示空間を持つ国立新美術館ならでは。不動の人気を集める近代絵画の展示から、最新テクノロジーを取り入れたメディアアートの展示、若手作家を集めた企画展など、現代美術の紹介も盛んなので展覧会ごとにバラエティ豊富な作品に触れられる。

◆アート関係の蔵書がたくさんの「アートライブラリー」も


あまり知られていないけど、実は国立新美術館には図書館「アートライブラリー」がある。写真・美術・建築・マンガなどのメディア関係など写真集・美術資料などたくさんの書籍がきれいな室内にところ狭しと並んでいるから、気になる作家の資料などを、展示ついでに探してみるのもいいかも。(基本的に開架で誰でも閲覧することはできるけど、蔵書を借りていくことはできないので注意。)展覧会のカタログなどもあるから、過去の見逃した展覧会を改めてチェックするのもいいかも!

ほかにカフェやショップなどもある国立新美術館。気になる続きは後編で。