AFX通信によると、独BMWと米ダイムラークライスラー、仏ルノー、トヨタ自動車<7203>、本田技研<7267>の世界自動車大手5社は9日、F1グランプリの構造改革を推進する新団体を設立することで合意したと発表した。これまで、各社は2008年までにF1に代わる自動車レースの最高峰を作るための団体「GPWCホールディングス」を中心に活動していたが、GPWCの創立に関わった伊フェラーリが GPWCから脱退したため、新たな団体の設立の必要があった。

  新しいグループは、GPWCの運動を引き継ぐと見られている。これに対し、F1を主催するFIA(国際自動車連盟)は、「彼らはF1に招かれたのではなく、F1のルールを受け入れ、自分たちから入りたいと言ってきたはずだ」と5社の動きをけん制、先月のサンマリノGPでBARホンダに規則違反があったとして、罰則が適用されたことに対する反撃だという見方を強調した。 【了】