韓国では13日に総選挙が行われ、当初有利とされていた朴大統領率いる与党「セヌリ党」が過半数割れで惨敗した。(イメージ写真提供:123RF)

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 韓国では13日に総選挙が行われ、当初有利とされていた朴大統領率いる与党「セヌリ党」が過半数割れで惨敗した。与党セヌリ党は24議席減の122議席(全300議席)を獲得し、野党「共に民主党」はセヌリ党より1議席多い123議席を獲得したとのことだ。朴大統領による今後の政権運営に対して影響は避けられないとみられる。

 中国でも同選挙結果について報じられた。中国メディアの法制晩報は「韓国国会総選挙で惨敗したパク・クネは『レームダックか?』」との見出しで記事を掲載。影響力は急速に低下すると指摘した。惨敗した理由については「経済や福祉、雇用問題に対する国民の不満が高まる一方で、北朝鮮との国家安全保障問題を重視しすぎたことが不満を増大させた」との韓国檀国大学政治外交学部教授によるコメントを紹介した。

 中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で紹介された記事にはコメントがつけられた。中国メディア・新浪新聞のニュースを主に紹介するアカウント微天下に寄せられたコメントで14日16時時点で最も「いいね」を集めた内容は「慰安婦問題で妥協したことが負けた原因だな」とするものだ。そのほか「セウォル号の救援やその後の処理では問題だらけだったからな」など政策や指揮能力などに原因があるとのコメントが見られた。

 コメントが指摘する通り、日本との「慰安婦合意」が今回の選挙結果を招いたとするならば、同合意の履行と今後の日韓関係には注意が必要だ。そのほか12日には韓国女優のソン・ヘギョが日系車の宣伝オファーを「戦時中に韓国人を強制労働させ謝罪と賠償を行っていない」との理由で「拒絶」したなどと発表しており、「反日感情」の高まりも心配だ。

 不穏な空気が流れる一方で、「(韓国)国民は幸せだ、自分たちで選べるのだから」や、セリヌ党が敗北を受けて「謙虚に受けとめ深く反省する」と発表したことに対して「これこそ民主主義」と中国の政治体制を暗に批判しているとも読み取れるコメントも見られた。

 政治の意思決定に民意が直接反映されることは重要であり貴重なものだ。しかしその反面、国民感情やその場の雰囲気にのまれ非合理的な選択や結果として不利益を被る判断を行う可能性がある。メリット・デメリットを今一度認識し、冷静な判断が求められる。(編集担当:大平祥雲)(イメージ写真提供:123RF)