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シノプシスはこのほど、検証ソリューション「VCS」に搭載されるシミュレーション技術「Cheetah」を発表した。細粒度並列処理(fine-grained parallelism)技術と先進のCPUならびにGPUアーキテクチャを活用して、RTLシミュレーションやゲートレベル・シミュレーションを大幅に高速化するという。

シミュレーションは、依然としてSoC検証フローの中核技術であり、複雑度と規模が増大するSoCを予定の期間内に開発完了するためには、シミュレーション性能の向上が重要となる。

近年、高いメモリー・データ転送速度を持つメニーコア・プロセッサ・アーキテクチャの進化により、並列処理アルゴリズムの可能性が大きく広がっている。例えば、先進のサーバーに採用されているプロセッサ・アーキテクチャには、72のCPUコア、1152のベクターコアを搭載するものもあり、最先端のGPUアーキテクチャには3072ものコアが搭載されている。

こうしたメニーコア・アーキテクチャにより、細粒度並列処理技術を用いたシミュレーションの高速化が実現している。細粒度並列処理技術の活用することで、デザイン・モデルをミクロのタスク/イベント単位に分解し、大量の並列カウントでシミュレーション実行することができる。

今回発表された「Cheetah」はインテリジェントなハードウェア活用アルゴリズムにより、対象のプロセッサ・アーキテクチャに合わせて、細粒度並列処理技術や、タスク・スケジューリング/同期化の処理時間/ダイナミック負荷分散/キャッシュ使用効率/全体的なシミュレーション性能を最適化する。多数のCPUやGPU、それらが混在するヘテロジニアスな実行環境下で、RTLシミュレーションを5倍、ゲートレベル・シミュレーションを30倍まで高速化する。

シノプシスは「難易度が増す一方の検証課題を解決するため、当社は業界の一歩先を行くパフォーマンス・イノベーションをVCSに組み込むべく、技術開発に注力しています。我々は、業界のリーディング・カンパニー各社と協業してまいりましたが、新しいCPUならびにGPUアーキテクチャを活用した細粒度並列処理技術がもたらすシミュレーション性能向上の可能性の大きさを確信しています。今後2年以内に、VCSに搭載されたCheetahテクノロジをご活用いただけるようになります」とコメントしている。

(神山翔)