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Facebookは、同社の開発者向けカンファレンス「F8」(現地時間4月12日から13日、サンフランシスコ)を開催、今後10年の壮大なロードマップを発表した。

Facebook創設者兼CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は基調講演で今後10年の技術開発のロードマップを発表。ザッカーバーグ氏は、「我々は世界の人々を繋ぐというミッションをかつてない程、背負っている。40億の人々がまだインターネットにすら繋がることができない。これを変えていきたい。最終目標は、Give everyone the power to share anything with anyone.(誰にでも何でもシェアする力を全ての人に)」と今後のロードマップを3年、5年、10年の三段階に区切って示す。

昨年Facebook開発者ツールの利用率が40%増加していること、米国以外でのアプリの開発が70%増加していることに触れながら、エコシステムの形成がプラットフォームとして現在順調に進んでいることを示し、これをさらに強化していくことを直近3年の課題に挙げる。

次の5年に並ぶのは、マネタイズを具現化できるVideoやSearch、Groups、InstagramやWhatsAppやMessengerといった現在進行形のプロダクト。昨年米国でスタートした無料で友人とのやりとりが行えるMessengerを紹介している。Messengerは、月間9億アクティブユーザーを誇るが、このMessengerを土台とする"Messenger Platform"を発表している。CNNのようなニュースサイトでは、トップニュースのリストやニュースの要約を自然言語で返す例や、フラワーショップでの注文にボットが自然言語で対応する例を示している。

また、ライブビデオのやりとりが可能になるFacebook Live(ライブ動画)。ザッカーバーグ氏は会場でドローンを浮遊させ、搭載カメラからの映像が映し出される端末画面とともにLive APIを発表した。Live APIを使うと、ライブ映像を用いた映像加工やエフェクトが可能になる。オフィシャルブログの方では、米Fox Sportsが制作中のインタフェースを紹介しており、ライブ映像をツールで切り取りそのままFacebook上に載せられる"live instant replay”やGraph APIとともに用いることでユーザーからの反応やコメントを直接映像の中に表示させるCNNのニュース映像を紹介している。

10年後。ITの進化では果てしなく遠い未来だが、ザッカーバーグ氏は巨大なソーラーパネルを両翼に装備した飛行機を飛ばすことで安価な通信インフラを構築するという壮大なスケールのビジョンを掲げ、すべての人々がインターネットに繋がる世界を提示するほか、同社が先頃発表したFacebookの写真の内容を読み上げる機能を、人工知能と写真の組み合わせが示す大きな一歩であるとして、オープンソースで公開している機械学習フレームワーク「Torch」を紹介する。Facebookではユーザーたちが数々の写真をシェアしていく。大量のデータが大きな力となるマシンラーニングにおいて、シェアされる写真を人工知能で学習していくことは、新たな星の発見やガンの発見など人類の叡智に寄与できるようになると力強く述べている。

(長岡弥太郎)