「サンタ・マリア・ノヴェッラ」店員おすすめ!日本人にピッタリな香水3つ
世界最古の薬局として世界的に有名なイタリア、フィレンツェの『サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局』。美術館のような美しい店内へ足を踏み入れると、“高貴な香り”ともいうべき天然のハーブの芳香に包まれます。
今回は、そんな『サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局』の香水の中から、イタリア在住の筆者が店員さんに聞いた“定番の人気商品”と“日本人におすすめしたい商品”をご紹介します。
■メディチ家に愛された香水
ルネサンス期のフィレンツェで実質的な支配者として君臨していたメディチ家。1533年にアンリ2世と結婚したカトリーヌ妃が、嫁入りの際にお供として連れてきた人物の中に、『サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局』の香水の調合師も含まれていたとか。
先進的な文化をフランス宮廷にもたらしたカトリーヌ妃だけあり、彼女の使う『サンタ・マリア・ノヴェッラ』の香水がフランスに新たなブームをもたらしたといわれています。
カラブリアのベルガモットをベースにした柑橘系のさわやかな香りに、当時のフランス人たちは魅了されたのでしょう。
カトリーヌ妃愛用の香水『アクア・ディ・サンタ・マリア・ノヴェッラ』は、薬局で取り扱われる最古の香水として、いまでも定番の人気商品となっています。
■現地で聞いた「日本人向け」香水3つ
(1)アクア・ディ・コロニア・チンクワンタ昨年6月、京都とフィレンツェの姉妹都市50周年を記念して作られた新商品です。
クチナシやオレンジフラワーのフローラルな香りから始まり、木の甘い香り、緑茶の香りへと移ります。さらにムスク、アンバーと高貴な香りへ変化していくのが特徴です。
日本との友好の証として作られたコチラの香水。店員さんも「ぜひ日本人に試してほしい」とイチオシでした。
(2)アクア・ディ・コローニア・ローザ店員さんいわく、日本人は繊細な香りが好きで、特にバラの香りを好む人が多いとのこと。
“香水の女王”ともいわれるこのバラの香水もおすすめだそうです。
(3)アクア・ディ・コローニア・チッタ・ディ・キョウト11年前、京都とフィレンツェの姉妹都市提携40周年を記念した商品です。
フィレンツェを象徴する花、アイリスと、仏教のシンボルである蓮の花の甘い官能的な香りをベースにした、独特のフローラルな香りが印象的です。
いかがでしたか? 中世からの歴史を持つ薬局で作られる、上質なハーブの香水。時代に左右されない“ルネッサンスの香り”を試してみませんか。
【筆者略歴】
※ KOKO ・・・ 大学時代に訪れたローマでイタリア料理の魅力にふれ、イタリア留学。現在は子育てを中心に観光業、翻訳業、そしてイタリアのカルチャー、ライフスタイルについても情報発信中。
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※ Liljam / shutterstock