[練習試合]エースが2発!経験豊富なDFに“敢えて”挑んだU-19日本代表FW小川航基

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[4.13 練習試合 U-19日本代表候補 2-0 G大阪 G大阪練習場]

 主力組ではなく、U-23のメンバーが大半とはいえ、一昨年のJリーグ王者であるガンバ大阪から2ゴール。U-19日本代表のエースFW小川航基(磐田)が前線で存在感を発揮した。

「『1-0でも勝つことが大事だ』と(内山篤監督から)言われていた。ガンバには有名な選手とか、歴史のある選手がいますけど、名前に負けないように絶対に勝とうと。局面でも勝とうという意識が強かったのが、結果に繋がったと思います」。そう試合を振り返ったように、開始直後から前線で積極的に仕掛けた。マッチアップしたのは過去にフル代表に選出されたこともあるDF岩下敬輔。「身体が強いのは分かっていたからこそ、ずっと岩下選手の所にいた。自分がどれくらいできるのか試したい気持ちもあったし、Jリーグでも活躍している選手相手に、どんどん経験を積みたかった」と逃げるのではなく、敢えて果敢に挑んでいったという。

「ビルドアップも上手いし、身体も強い。足が出てくる所で出てくるし、激しさが印象的だった」と実際に対戦した印象を口にしたように、リーグでも屈指の激しい守りに苦戦する場面も見られたが、当たり負けせずにボールを収めて起点になる場面も。引いて受けることが多かったFW森晃太(甲府)と共に攻撃の起点になりながら、ゴール前へのボールに対しては果敢に飛び込んでいった。

 最初に成果が表れたのは前半17分。MF遠藤渓太(横浜FM)が放ったシュートをGKがこぼした隙を逃さず、冷静にゴールネットに流し込んだ。続いてのチャンスは34分。今度は遠藤が左から送った低いクロスをダイレクトで合わせて2点目。息の合った連係で2ゴールを呼び込んだ遠藤とのホットラインだけでなく、37分には素早いパスワークからMF三好康児(川崎F)の左ポスト直撃弾を呼び込むなど、周囲とのコンビーネーションの良さが目立った。小川は「回数を重ねるごとにコミュニケーションをとれてきているし、どういった特徴を持つ選手なのか分かってきた。そこのコミュニケーションを増やして、10月のバーレーン(U-20W杯アジア最終予選開催地)で結果を残すことが大事」と確かな手応えを話した。

 個人での出来に話が及ぶと、「45分で2点を獲れたのは良かったけど、3点目を獲るチャンスもあった。それが2点しか獲れないというのはありますが、結果を残せて良かった」と安堵した様子。一方で、「「イージーミスが多かった。真ん中からちょこちょこやり過ぎた。もっとサイドで2対1の状況を作ったり、中が無理ならまず外を使って、(中を)開けてからクサビのパスを入れたり、もっと工夫をしないと相手のレベルが上がってくると難しいのかなって思った」と課題も口にした。

 チームでは6日に行われたナビスコカップの甲府戦でプロデビューを果たしたばかり。良い流れに乗って、この日もU-19日本代表のエースとしての存在感を示す活躍を見せたが満足はしていない。「代表で活躍することで、チームと監督へのアピールになる。どういった所でも自分が結果を残すことだけを考えて、いつもやっている。プロデビューしたからと言っても満足できない。ナビスコではなく、Jリーグの舞台で先輩たちを上回っていきたい」と意気込んだ。

(取材・文 森田将義)