[練習試合]G大阪相手に収穫の無失点、新戦力のアピールも光るU-19日本代表候補が2-0勝利!

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[4.13 練習試合 U-19日本代表候補2-0 G大阪 G大阪練習場]

 17年U-20W杯を目指すU-19日本代表候補が11日から大阪合宿を実施。合宿最終日の13日にはトレーニングマッチでガンバ大阪と対戦した。

 開始直後はG大阪DF平尾壮の果敢な攻め上がりからサイドを突かれたU-19日本代表候補だったが、徐々に落ち着きを取り戻すと、FW小川航基(磐田)とFW森晃太(甲府)の2トップを起点にサイドへとボールを展開し、リズムを作り始めた。

 最初に決定機を作ったのはMF遠藤渓太(横浜FM)。J1第3節の新潟戦でプロデビューを果たしているアタッカーは、「Jリーグで試合に出ている選手はあまりいない。だからと言って、自分が一歩前に進んでいるわけでもない。今回は代表初心者として一番下の立場からアピールしようと試合に挑んだ」とスピードに乗った突破で左からチャンスを伺った。

 まず15分にDF岩田智輝(大分)からのパスを受けて中央に切り込み、MF三好康児(川崎F)のシュートを演出した。この一撃はGKの正面に終わったものの、17分にはカウンターから中央を突破した森のパスに、PA左付近で反応。思い切りの良いシュートがGKのファンブルを誘うと、小川が逃さずに押し込み、U-19代表候補が先制した。

 1点を奪ってからは守備陣も奮闘。14年にU-17日本代表に選ばれて以来の日の丸となったMF市丸瑞希(G大阪)は「特長を知られていたので、激しく来られたり、ガンバが相手でやりにくかった」と苦笑いしながらも、「自分でボールを奪って、それが攻撃の起点になれれば良いなと思っていた。アグレッシブな自分の良さは出せたと思う」。17歳年上の先輩MF二川孝広に対して、遠慮なく食らいつくなどG大阪に思い通りの攻撃をさせない。

 ここまでは左サイドからの攻撃が続いたが、26分の好機は右サイドから。高い位置でボールを持ったDF小島雅也(仙台)から、PA前中央に陣取った三好の下に渡る。「3日間という短い間だったので、ここまでチームがやってきたことに上手く溶け込めるように意識していた。久々の代表だったので、自分がこれまでやってきたこともアピールしようと思っていた」。そう意気込んだ三好はDFを背負った状態から上手く反転し、シュートまで持ち込んだが、GKに阻まれCKに。このCKから、小川はヘディングシュートを狙ったが、枠を捕えることができない。

 以降もU-19代表候補の攻撃のペースは落ちず、34分には左サイド破った遠藤のパスをゴール前の小川がダイレクトで合わせて2点目をマークすると、37分にも再び決定機到来。コーナー付近で小島がかけたプレスがミスを誘うと、こぼれ球を森が拾って、PA中央にボールを展開。待ち受けた小川が後方にボールを流すと、最後は三好が左足でゴールを狙ったが、惜しくも左ポストに阻まれた。

 2点リードで迎えた後半は、キャプテンマークを託されたDF冨安健洋(福岡)一人を残して、大幅なメンバーチェンジを実施。対するG大阪も前日にU-19代表候補合宿から離脱したDF野田裕喜とFW堂安律を投入するなどスタメンから大きく陣容を変えた。前半同様に代表チームへの生き残りをかけてアピールをしたいU-19代表候補だったが、「守備の所は良い形で獲れても、一番大事な所でのミスが多かったので、シュートまで結びつかなかった。また、そこから守備の時間が長くなってしまった」(内山篤監督)と後半は苦しい展開に。それでも、「自分たちがしっかりと守備のポジションをとっていれば、やられる感じはなかった」と内山監督が口にしたように、落ち着いた守りでピンチを凌ぎ、無失点を維持する。

 残り10分を切ってからは、攻撃のギアを再び上げる。35分には中盤でのパス回しから右サイドに転じ、MF高木彰人(G大阪)の下へ。強引なドリブルで、ゴール前の密集をかわし、シュートまで持ち込んだものの、DFに阻まれてしまう。41分にも、MF鈴木徳真(筑波大)からのパスを受けたMF伊藤涼太郎(浦和)が、左サイドを突破し、ゴール前にクロスを入れたが、味方と合わず。試合は2-0でタイムアップを迎えた。

 試合後、指揮官が口にしたのは2得点を奪った攻撃よりも、無失点で終えた守備への評価だった。「結果的には3位で終わったけど、良い部分もあった。マリ、メキシコ、これから最終予選に入っていくバーレーンとガチンコの勝負をして、自分たちがまだまだ甘いというのがそれぞれ認識できたと思う」と振り返る3月末のバーレーン遠征では3試合で7失点。今回の大阪合宿では失点に繋がるミスを減らすために、選手の距離間を確認するなど課題への対応を行った。成果が早速、表れた格好となり、「昨年の1次予選を終えてから、失点が続いていた。立ち上がりはバタバタしたけど、無失点で終えたことは評価できる」。

 また、「1次予選に入っていなかった市丸や神谷(優太)が短い期間の間でもチームのコンセプトを理解しながら、自分の良さをアピールしてくれているのは良い刺激になっている」と内山監督が続けたように、昨年10月に戦ったAFC U-19選手権予選(U-20W杯アジア1次予選)以降に代表に加わった選手の存在も大きな収穫。内山監督は「(チームコンセプトを)共有するトレーニングができたし、新しいメンバーも見られ。新しい発見があった意義ある合宿だったと思います」と充実した表情で3日間を締めくくった。

[写真]年代別日本代表候補合宿初選出の遠藤はキレのある動きでアピール

(取材・文 森田将義)