日本と中国には政治や経済面における大きな違いがある。政治が異なれば、国のさまざまな制度も大きく異なることになるが、日本と中国の違いの1つとして、教育を挙げることができるだろう。

 教育は国の未来を担う若い世代のためのものであり、非常に重要なものだ。そのため、教育制度は国によって大きく異なり、教師の待遇なども国によってさまざまだ。中国をはじめ、世界各国には教師に感謝する日として「教師の日」という記念日があり、中国では「教師の日」は「老師節」と呼ばれ、教師に対して何らかの贈り物をするのが慣例となっている。

 一方、中国メディアの捜狐はこのほど、日本では教師に対して付け届けや贈り物をする必要がないことを紹介する記事を掲載し、保護者の教師に対する対応について日本と中国の違いを紹介している。

 記事はまず、中国では保護者が教師に付け届けをするのは「もはや暗黙のルール」であると指摘。一方、日本では教師に贈り物をするなど「想像もできないこと」であると伝え、もしも保護者が自分の子どもに対する良い待遇を求めて教師に贈り物をすれば、むしろ子どもが学校でいじめられる可能性もあると指摘。つまり、日本では贈り物などしなくても、比較的公平な待遇と評価が期待できるということだ。そもそも日本では子どもに対する評価は、子ども自身の能力に基づいて行われるだろう。

 また記事は、日本では公立学校の教師は公務員であり、公務員については法律で倫理規定が定められていることを指摘し、贈り物をすることは場合によって贈収賄の罪に該当することになると伝え、日本ではまったく不要なことであると伝えている。

 教師の日に贈り物や付け届けをするという中国の「暗黙のルール」は、日本ではにわかに信じられない話だが、これはうそではない。中国では子を持つ親が教師に贈り物をする風習があり、贈り物の高額化が進んでいるほか、個別に金銭や物を要求する教師や、職権を利用して賄賂を求める教師なども一部で存在するという。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)