ワールドカップの常連となった日本のサッカー代表に比べ、中国サッカー代表は近年低迷が続いている。中国ではサッカーは人気の高いスポーツだが、代表の低迷ぶりにサッカーファンの習近平国家主席も看過できなかったようで、国策としてサッカー強化に取り組む方針を打ち出している。(イメージ写真提供:123RF)

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 ワールドカップの常連となった日本のサッカー代表に比べ、中国サッカー代表は近年低迷が続いている。中国ではサッカーは人気の高いスポーツだが、代表の低迷ぶりにサッカーファンの習近平国家主席も看過できなかったようで、国策としてサッカー強化に取り組む方針を打ち出している。

 日本人と中国人は体格的な差はほとんどないため、日中のサッカーの差は技術や戦術、精神面の差に起因するものと推測されるが、中国メディアの網易はこのほど、日本と中国のサッカーにおける差は「細部の積み重ねにある」と指摘し、2015年に愛媛県今治市で開催された少年サッカーの育成国際大会の様子を紹介し、中国のサッカー少年たちが日本のサッカー少年たちから学ぶべき大切な点があったと紹介している。

 大会に参加した中国チームは年齢が12才以下のU-12で試合に臨んだ。しかしこの国際大会にはU-10、13、15も合わせて合計50チームが参加していたため、整備された練習場をいつでも活用できるわけではない。そのため中国のサッカー少年たちは整備されていない練習場を使わざるを得なかったとき、不平不満を口にしたという。

 しかし日本のサッカー少年たちは同じ練習場で不平一つ漏らさず黙々と練習に励んでいたと記事は指摘。また日本のサッカー少年たちが休憩中の審判たちに「お疲れ様です。ありがとうございます」と挨拶をする様子も目撃したと紹介している。こうした礼儀のほか、サッカーに取り組む態度が積み重なり、日本と中国のサッカーの実力差につながっている可能性は否めない。

 日本のサッカー少年たちが不平を漏らさないことや礼儀を示す様子は中国のサッカー少年たちやコーチも目撃したそうで、記事は「中国のサッカー少年たちの行動に大きな変化を与えた」と説明している。例えば、日本のサッカー少年たちは試合開始前に審判に挨拶し、終了後に相手チームのコーチに並んで挨拶をする習慣があるが、中国のサッカー少年たちも誰かに言われずとも「自分たちから進んで」審判や相手チームのコーチに挨拶をするようになったという。

 中国の子どもたちが示した素直さには大きな感動を覚えるのではないだろうか。中国で試合前後に礼儀を示す経験は一度もなかったにも関わらず、子どもたちはそれが大切だと肌で感じ、すぐに行動に移した。もしかしたらぎこちない動作だったかもしれないが、そんなことは関係なく、非常に価値のある行動だと言える。

 この大会を通して日本の少年サッカー文化の長所は、中国のサッカー少年たちに大きな影響を与えたようだ。異国の地からやってきた少年たちが示した素直さや偏見のない心は、大人たちも学ぶに値する態度であると言えよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)