中国メディア・騰訊網は12日、中国国内で日本に対する批判的な見方や「われわれはすでに日本を超越した」という声が出ていることに対して警鐘を鳴らす記事を掲載した。その中で、国土がとても小さい日本がこれほどの大国になったことに対し、「中国人は敬意を払うべきである」と論じている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・騰訊網は12日、中国国内で日本に対する批判的な見方や「われわれはすでに日本を超越した」という声が出ていることに対して警鐘を鳴らす記事を掲載した。その中で、国土がとても小さい日本がこれほどの大国になったことに対し、「中国人は敬意を払うべきである」と論じている。

 記事は、最近まで世界第2の経済大国だった日本が、実は国土面積では世界62番目という中小国レベルの「命」しか持っていないと紹介。小さな「命」ながらも依然として世界の経済や技術をリードする力を保ち続け、さらには「アジアのリーダー」とまで言われることするある状況について「中国人はなおのこと、日本人の寛大さに対して敬意を払うべきだ」と論じた。そして、この「敬意」は歴史問題における憎悪や「二重人格的外交」への批判と両立が可能であるともしている。

 そして、東京や大阪、京都といった日本の多くの街が、香港のようにゴミゴミした感じになっていない点を「不思議なこと」とし、その理由が地下空間の活用をはじめとする、限られたスペースを合理的に用いた都市空間づくりにあるとした。また、「地下鉄の改札からいったん地上に出て、都市鉄道を跨がないといけないという拙い設計」として北京市の都市開発を比較に持ち出した。

 記事はさらに、「大」を美しいとする中国に対して、日本は「小」を美としており、そこには「小さな幸せ」に対する美意識も持っているとする、中国国内メディアの記述を紹介。その究極的な精緻さや「小さな幸せ」が、多くの中国人に愛おしさを感じさせてすらいるのだと説明した。

 単純に国土の大きさや資源の多さを考えれば、中国の経済規模が日本を抜き去るのは当然と言え、むしろ「今ごろまで時間がかかった」という見方さえできるかもしれない。一方で、日本が中国に抜かれるまで世界第2の経済大国の座に就いていたことは、「ただ国が大きければいい」という訳ではないことの証左と言える。小さくて狭いからこそ生まれる工夫やアイデアがあり、実現できる技術革新があるのだ。

 力で真っ向勝負すれば、巨漢にはかなわない。しかし、それゆえ小兵は「どうやったら勝てるか」という策を考える必要に迫られ、必死になって「勝つ方法」を研究、開発するのである。「体格相応」の体力をつけて自信を漲らせ始めた「巨漢」中国に対して、「小兵」の日本がどう組み合っていくのか。日本も改めて作戦を練り直す必要に迫られている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)