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 普段何気なく使っている絵文字。簡単に気持ちを伝えられて便利ですよね。でも、視覚に障害がある人にとっては実に「やっかい」です。ブラジルでは、このギャップを埋める素敵な取り組みが行われました。海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳選記事を紹介するこの連載は、毎週水曜日更新です。

●キャンペーン概要

 時期:2016年
 国名:ブラジル
 企業/ブランド:Live TIM
 業種:情報通信

■コミュニケーションのバリアフリー化が進んでいます

 今や世界に浸透している、日本発の「Emoji」。気持ちを表現するための手段として、若者を中心に広く使われています。ところがこの絵文字、視覚障害を持つ人にとっては逆にとても使いにくく、非常に視覚に頼ったコミュニケーションツールなのです。

 例えば下のキャプチャ画像のメッセージ、「赤ちゃんができたの」という嬉しい報告ですが、読み上げ機能を使うと「赤ちゃんができたの。ハートマーク、ハートマーク、ハートマーク」といった具合に、何ともおかしなものになってしまいます。

 そこでブラジルの携帯電話事業者・Live TIMは、目の不自由な人たちにも絵文字を楽しんで使ってもらえるような仕組み『Emoji sounds』を考案しました。

 これは世界中で最も使われているテキスト読み上げソフト「NVDA」のプラグインで、絵文字を言葉で説明するのではなく、感情を表す擬音として表現するという画期的なもの。

 先ほどの、おめでたを知らせるメッセージは、ハートマークの部分は『ドキ、ドキ』という心臓の鼓動のような音に変換されて聞こえます。

 同じように、にっこりとした顔は『わっはっは』という楽しそうな笑い声に。聴いている方も、思わず笑みがこぼれます。

 このようにして、Live TIMは最もよく使われる数十種類の絵文字に音を吹き込み、テキストを読み上げた時に、送り手と受け手が同じ気持ちを共有できるようにしたのです。

 実際に使ってみた人からは「聞いていてすごく楽しいよ!」「健常者との距離が近づいたような気がする」「コミュニケーションの方法がひとつ増えたわ」などといった感想が出るなど、評判は上々。

 健常者と障害者の垣根をなくしていくため、私たちに身近な絵文字へのアクセシビリティを向上させるという着眼点が素敵な取り組みでした。

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 記事転載元:AdGang

山田 健介(株式会社PR TIMES)[著]