「準自律走行トラック」の大行進実験、欧州で成功

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欧州で準自動運転トラックのデモンストレーションが行われ、成功を収めた。自動運転トラックはドライヴァーの雇用を奪うといわれる一方、人間のストレスを減らし、ドライヴァーたちにより魅力的な職業に就く機会を与える可能性もあると考えられている。

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欧州で4月6日(現地時間)、「European Truck Platooning Challenge(欧州トラック・プラトゥーニング・チャレンジ)」と呼ばれる準自律走行トラックのデモンストレーションが行われ、成功を収めた。

オランダのインフラストラクチャー省と環境省が企画したこのデモでは、欧州の自動車メーカー6社(DAF Trucks、ダイムラー、IVECO、MAN、Scania、ボルボ)のトラックが使用された。

各社のトラックは自社施設を出発後、合流してプラトゥーン(小部隊)を組んで移動し、オランダのロッテルダム港に到着。各トラックはWi-Fiで接続され相互同期されており、人間が運転するよりも接近した状態で運行された。

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このトラック小部隊においては、反応時間がほとんど存在しない。部隊の先頭を走るトラックがスピードを落としたりブレーキを踏む必要がある場合、すべてのトラックが同時に反応できるからだ。各車両の距離を最小限にすることによって風の抵抗が減少するので、燃料効率も最大10パーセント上がる。これは、トラックの所有者がコストを節約できるだけなく、二酸化炭素の排出量を減らせることも意味する。

今回のデモでは完全な自律走行車が使用されたわけではなく、各トラックには人間の運転手が乗車した。だが、これらのトラックにはレーダーや視覚センサーが搭載されているため、準自律走行のテスラ(日本語版記事)と同程度には自動化されている。

米国では2015年、Freightliner(北米でシェア1位の大型トラックメーカー)によって、初の自律走行トラックが公開された。

350万人の従業員を抱える米国の運送業界では、こうした自律走行トラックがもたらす影響についての大きな懸念が浮上している。だが、米国ではトラック運転手が実際に不足しているほか、この業界の一部の人たちは、人間の作業負荷を減らしストレスを軽減できる準自律走行の技術が、トラック運転手により魅力的な職業へ就く機会を与える可能性があるとも考えている