じつは健康の証!? 生理前のお悩みQ&A

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何とも言えない体調不良が多くなったり、意味もなく心が不安定になったりと、30歳を過ぎたあたりから、このような「ゆらぎ」を感じることが多くなりました。
そんな心と体の「ゆらぎ」を少しでも楽にする方法を、成城松村クリニック院長、婦人科医の松村圭子先生に伺います。
前回に引き続き、今回も「PMS(月経前症候群)」がテーマ。マイロハス読者から集まったPMSへの疑問に、松村先生が答えてくれました。
PMSへの悩みや疑問を解決

Q 生理前に不快な症状を感じますが、これがPMSなのかどうかがわかりません
A 同じ症状を繰り返す。そしてその症状が生理が始まったとともになくなったり軽減したりするのであれば、PMSだと思われます。周期性があるかないかが判断材料です。

Q むくみや便秘が気になります
A 食べ物で改善しましょう。むくみにはカリウムを多く含むものがいいですね。便秘には食物繊維が大切ですが、不溶性の食物繊維ばかりじゃなく水溶性のものもちゃんと摂ること。玄米などは不溶性が多いので、モロヘイヤや納豆、オクラなどのねばねばしたものや海藻類など水溶性を豊富に含むのものと一緒に摂るのが理想です。

Q とにかく眠くてしかたがないのですが......
A 生理前は女性ホルモンのプロゲステロンの作用で眠気を感じやすいんです。それはしかたがないことなので、睡眠の質をあげてしっかり眠ることが大事。寝る1〜2時間前にはお風呂に入って体温を高める。スマホやパソコンを寝る直前まで見ないといったことに気をつけましょう。
また、激しい運動は脳が覚醒してしまうので、会社帰りのジムなどはあまりおすすめできません。運動するなら夕方前にすませること。夜行うなら、ストレッチやヨガなどリラックスモードのものを。
昼間にどうしても眠くなるなら、カフェイン入りのものを飲んでから20〜30分くらいお昼寝してしまったほうが体のためです。眠気やだるさにはあまり逆らわず、可能な限り従った方がいいと思います。

Q PMSの治療って具体的にどんなことをするのでしょうか
A ライフスタイルへのアドバイスもしますし、場合によってはピルを処方したり漢方を処方したりもします。漢方は体質改善を目的としているので、メンタル的な悩みなどにも意外と有効です。当院ではハーブのサプリメントなども扱っています。大事なのはうまくすごす方法を見つけること。それを一緒に考えるのがPMSの治療です。

Q 頭痛や腹痛を感じたときに、薬をのむべきかどうか悩みます
A 我慢せず薬を飲んだ方がいいです。頭痛に関して言えば、「月経関連頭痛」というものがあり、生理前から生理中に片頭痛が起こりやすい人がいます。こういう場合は病院に行けば片頭痛の薬を処方してもらえます。
逆に市販の鎮痛薬を飲むことで頭痛が誘発されることもあるから、原因や疾患がハッキリしてから薬を飲むことが大事。ただの生理痛だと思って我慢していたらじつは子宮内膜症で、放置していたことで不妊になってしまうなんてこともあるのです。我慢したりやり過ごしたりせず、気になることがちょっとでもあれば病院を受診しましょう。

Q 産婦人科って行き慣れていないので躊躇してしまいます
A 些細な症状であっても、気軽に相談すれば大丈夫です。もし行きづらいなと感じるのであれば、検診などを利用するのも手。今は自治体からの補助などもあるので、最低でも1年に1回は婦人科検診を受けましょう。そうやってパートナードクターを見つければ、気軽に行けると思います。

Q 「生理」や「PMS」をポジティブに捉える方法はありませんか?
APMSが起こるのは、ホルモンがきちんと働いているという証拠。排卵がなかったら、生理もPMSも起こらないので、ちゃんと女性としての機能があるということなんです。また、妊娠を成立させるための時期だからお母さんモードになっているとも言えます。そんな風に穏やかな気持ちで考えてみては?

先生のお話のなかでも、「お母さんモードになっている」という言葉がとても印象的でした。生理やPMSは、女性として大切な機能でもあるんですね。
これからはあまりネガティブに捉えず、いかに楽しく快適に過ごすかを考えていきたいと思います。

お話を伺った方:成城松村クリニック院長・松村圭子先生
婦人科医。広島大学医学部卒業。広島大学附属病院などを経て現職。婦人科専門医として月経トラブル、更年期障害、婦人科検診などの治療とケアで女性の人生をサポートする診療を心がけている。テレビ、雑誌などのメディアでも活躍中。「女性ホルモンがつくる、キレイの秘密」(永岡書店)など著書多数。

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