ロシアW杯アジア最終予選の組み合わせが、12日に決まった。

 組み合わせに「恵まれた」とかいう認識はない。どちらのグループに振り分けられたところで、W杯出場の確率は同じである。

 そもそも、ロシアへの道のりは過酷ではない。
 最終予選のグル―プ上位2か国がストレートインでき、3位でも可能性はつながれる。3位同士のプレーオフを制し、北中米カリブ海地区の4位国との大陸間プレーオフに勝てば、ロシアW杯へ到達できるのだ。

 プレーオフも一発勝負ではない。ホーム&アウェイである。16分の3という狭き門だったリオ五輪予選に比べると、二重三重の“セーフティネット”が機能している。そもそもアジアに最大「5」枠が振り分けられるは、大陸間の力関係に準じていない気がするが、それはまあ、ここで論ずることではないだろう。

 五輪予選との違いは、出場国だけではない。セントラル方式とホーム&アウェイの違いもある。

 ホーム&アウェイのメリットは大きい。その時々で調子の良い選手を招集でき、対戦相手に応じた人選も可能だ。豊富な選択肢を、監督は持つことができる(それだけに、言い訳はできないが)。

 何よりも、一発勝負ではない。勢いで勝ち抜くには、最終予選は長丁場だ。つまり、実力が反映されやすい。

 日本はスケジュールも悪くない。9月1日の初戦は、UAEとのホームゲームだ。FIFAのインターナショナルウインドーは8月29日からで、海外組は例によって直前の集合となる。慣れ親しんだ国内の環境で準備できるのは、選手はもちろんスタッフにも好都合である。
 
 第2戦はアウェイだが、日本から距離的にもっとも近いタイだ。実力的にも与しやすい。

 ここまでの2試合を9月に消化し、10月も同じく連戦だ。まずはホームで、イラクと対戦する。UAE戦と同じようにメリットを、ここでも享受できる。

 17年9月までの長丁場とはいえ、スタートダッシュは大切だ。UAE、タイ、イラクという対戦順は、その意味で申し分のないものだ。ポット1のオーストラリアはイラク(ホーム)、UAE(アウェイ)、サウジアラビア(アウェイ)の対戦順だから、ポット2の日本のほうが戦いやすい。

 話を日本に戻そう。スタートダッシュを仕掛けるためには、序盤の3試合で漏れなく勝点3をつかみたい。続く第4戦は、オーストラリアとのアウェイゲームだ。勝点9で敵地に乗り込むことができれば、引き分けでも十分である。ここまでの4試合で勝点10を稼ぐことができれば、ロシア行きがはっきりと見えてくる。

 さらに言えば、年内最後となる11月15日は、ホームのサウジアラビア戦だ。11月のインターナショナルウインドーは7日から15日なので、テストマッチを消化してからサウジ戦に臨むことができる。ホームで勝点3を取りこぼすことはできないだけに、ここでもスケジュールは理想的だ。

 予選の仕組みも、組み合わせも、スケジュールも、6大会連続のW杯出場を後押しする。最終予選にハラハラドキドキは必要ない。