恋愛はコスパが悪い?

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執筆:Mocosuku編集部


若者の恋愛離れや晩婚化、少子化が進むなかで問題になった「恋愛コスパ問題」。このように費用対効果を考えて恋愛する男性のことを指した「コスパ男子」という言葉まで生まれる始末です。

とはいえ、「損得勘定で恋愛をするわけではない」「結婚に何を求めているの?」といったコスパ意識への批判の意見もちらほら見受けられます。実際に恋愛にお金は関係あるのでしょうか?
Mocosukuでは男性55名、女性45名、計103名を対象に「恋愛に対するコスパ意識」について調査しました。

<Mocosuku調べ>
期間:2015年6/3〜6/30
取得方法:ネットアンケート
回答者数:103名
男女比:男性55% 女性45%

約半数が「恋愛とお金は関係ない」と回答!


全体を平均すると47%の人が「恋愛とお金は関係ない」と答えています。
次いで「お金がかかっても恋愛したい」は26.0%、「恋愛にお金がかかるとは思わない」は14%、「お金があれば恋愛する」は9.0%、「お金がかかるから恋愛したくない」は4.0%という結果です。

約半数の人が「恋愛にお金は関係ない」と思っていることがわかりました。恋愛に対してコスパ意識を持つ人はそれほど多くないのかもしれません。

女性より男性のほうが恋愛に対するコスパ意識が高い


男女別にみてみると「恋愛とお金は関係ない」と答えた男性は47.3%、女性は46.7%と男女ともに約半数近くが「恋愛とお金は関係ない」と回答しています。一方で「お金があれば恋愛する」と答えた男性は12.7%、女性は4.4%と差がありました。恋愛をすると女性にご馳走したりプレゼントをしたりと男性のほうが「交際にはお金がかかる」と感じるケースが多いのかもしれません。
とはいえ「お金がかかるから恋愛したくない」と答えたのは男性が3.6%、女性は4.4%という結果に。女性は恋愛をするとデート服や化粧品など自分にかけるお金がアップするせいでしょうか。最近では割り勘をする機会も多いので男女ともにお金への負担を感じることがあるのかもしれません。

20代は他の世代と比べて恋愛への価値が低い


世代別にみてみると、恋愛へのコスパ意識がもっとも高かったのは20代でした。
「恋愛とお金は関係ない」と答えたのは全体平均よりも10%ほど低い37.5%。「お金がかかっても恋愛したい」と答えたのは18.8%とこちらも全体平均よりも10%弱低い結果に。
「お金がかかるから恋愛したくない」と答えたのは全体平均の4%と比べて3倍以上も高い12.5%でした。

「失われた20年」と呼ばれる経済成長が止まった日本で育った20代。経済情勢にあまり望みをもてないなかで、安定志向の若者が増え、恋愛でさえ損得勘定で考えるようになったのかもしれません。
また、この世代はネットの普及により24時間誰かとつながるのが当たり前当たり前になった当然の年代でもあります。就職して結婚をし、家庭を築く生き方だけがすべてではないという考えも強くなっているのかもしれません。

アラサー、アラフォー世代は「お金がかかっても恋愛したい」


結婚適齢期と呼ばれるアラサーやアラフォー世代では「恋愛とお金は関係ない」と答えたのが48.8%と全体平均を上回ります。
また「お金がかかっても恋愛したい」も全体平均よりも高い27.4%、「お金がかかるから恋愛したくない」と答えたのは、わずか2.4%でした。
さらに、アラフォー以上年代では「お金がかかるから恋愛したくない」と答えたのは0%!年齢を重ねるほどにお金よりも愛情に価値を置く人が増えています。

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男女間以上に、年代によって大きく意識が分かれた今回の調査結果。恋愛をお金で計算し、将来設計を立てていく冷めた目線に驚かされることもあるでしょう。とはいえ、年齢を重ねていくうちに考え方が変わり恋愛に対して意識が変化することも十分に考えられます。

安定やコスパを考えた結果、年をとってから「思い切り恋愛をすればよかった」と後悔しないよう、あまり遠くを見つめて心配にならず、今を生きられるといいですね。