お酒は適量で

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すっかり春。春は新生活の始まり、出会いと別れの季節ですね。ということでこの時期多いのが歓送迎会。大切な方との大切な時間ですが、気になるのは、翌日の「むくみ」。

体が重く、パンプスもパンパンでキツイ...辛いですよね。

今回は、そんな翌日の「むくみ」も怖くない、楽しくお酒を飲むためのポイントをご紹介します。

アルコールはむくむようにできている

アルコールは、排尿を抑制している「抗利尿ホルモン」の働きを抑えてしまうため、トイレが近くなり体は脱水状態になってしまいます。お酒を飲むと喉が渇いた経験はありませんか? これは、脱水症状にならないよう脳が水分を摂取するように指令をだしているから。ここで必要以上のお水を飲んでしまうと体内での処理が間に合わず浮腫んでしまう、というわけです。

最悪なのは、喉が乾くからとさらにお酒を飲んでしまうこと。「抗利尿ホルモン」の働きがさらに低下⇒脱水症状の悪化⇒水分をさらに欲する、という負のスパイラルに陥ってしまいます。

特にビールはあの美味しい苦み成分「ホップ」にも利尿作用があるため、よりこのスパイラルに陥りやすくなります。

また、アルコールによって血管が膨張し透過性が高まるので、血液中の水分が血管外に漏れ出てしまうのも、浮腫みの原因です。

むくみ予防のポイントまとめ

1) 大切なのは、おつまみ選び!

お酒を飲むと味覚が鈍ってしまうため、味の濃いものを美味しく感じがちです。塩分の摂り過ぎは浮腫みの原因になるので、できるだけ、塩分は控えめに。スパイスや出汁、酸味をきかせると、塩分控えめでもおいしく感じられます。

また、アルコールの利尿作用によりむくみの解消に必要なミネラルや糖質・脂質・タンパク質の代謝に必要なビタミンが排出されてしまうため、ビタミン、ミネラルの補給をしっかりするようにしましょう。肝臓の働きを助け、アルコールの分解を活発にしてくれるタンパク質の摂取も忘れずに。

ワインのおともなら、レバーペーストやほうれん草のキッシュ、牡蠣のグラタン、豆の煮込みなど。日本酒や焼酎、ビールなら、枝豆や薬味たっぷりの冷奴、わかめの酢の物、鰻巻きなどがオススメですよ。

いずれも、ビタミンやミネラル、タンパク質をたっぷり摂ることができるおつまみです。

2)お水の一気飲みはNG

浮腫むからといってお水を摂らないのはNG! 喉が渇くのは、体を危機状態から救う信号です。脱水状態にならないために、水分はしっかり摂るようにしてください。

重要なのは、その「飲み方」です。大量のお水を一気に飲むと体が水分を処理しきれず浮腫みの原因になってしまうので、お酒を飲んだらお水!という感じで、少しずつ、でもしっかりと、水分補給をしながらお酒を楽しみましょう。

3)すぐに寝るのは控えて

寝ている間は、夜中にトイレに起きることがないよう、「抗利尿ホルモン」が働くようにできています。

水分を過剰にとった後、すぐに寝てしまうと水分の排出が間に合わず、溜め込んだまま朝を迎えてしまいます。結果、朝起きたら、全身パンパンに! 気が付いたらメイクも落とさず、朝。。。なんてことは絶対やめてくださいね。

ちなみに...。

飲んだ後のラーメンは、美味しく幸せの味ですよね。ただ、この味を一度覚えてしまうと危険。この幸福感を忘れられず、お酒を飲むたびにラーメンを食べたくなってしまいます。

ラーメンは塩分も多いので浮腫みの原因となるだけでなく、夜中のラーメンは胃腸にも負担となり健康にとって大敵! 百害あって一利なしです。気を付けてくださいね。

出会いと別れの季節、3つの予防テクで、大切な方との素敵な時間をお過ごしくださいね。

ただし、お酒は適量で!!

前田ひずるPROFILE美容と健康のスペシャリスト。食品会社で研究、化粧品会社で商品企画として勤務。真の美しさ、健康を追求するため、解剖生理学、アロマセラピー、リンパドレナージュ、リフレクソロジー、栄養学などを学び、I・A・I(International Association of Integracy)認定『インテグレーター』ライセンス取得。悩みの根本原因に多角的にアプローチし、一時的な対処療法ではなく、根本改善を促し、真の健康と美しさをサポートしている。公式ブログ(http://ameblo.jp/hizuru-i/)