中国と自由貿易協定(FTA)を結んだことに象徴されるとおり、韓国が中国との経済的な結びつきを強めている。中国は世界第2位の経済大国であり、ただでさえ巨大な内需は今なお成長の余地を残している。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国と自由貿易協定(FTA)を結んだことに象徴されるとおり、韓国が中国との経済的な結びつきを強めている。中国は世界第2位の経済大国であり、ただでさえ巨大な内需は今なお成長の余地を残している。

 一方、中国の経済成長率が2桁だったのはすでに過去のものとなり、成長鈍化にともなって構造的な歪みが顕在化してきているが、こうした中国と密接に結びつくことは同時にリスクを抱え込むことにもつながりかねない。

 中国メディアの環球網はこのほど、韓国メディアの報道を引用したうえで、中国への依存度が高まり続けている今、中国経済の成長率が1%低下すれば韓国の経済成長率も0.5%低下することになると指摘、中国への過度な依存に対して韓国でも警戒論が浮上してきていることを伝えた。

 記事は、韓国の現代経済研究院がまとめた報告として、韓国の国内総生産に占める輸出の割合は50%に達し、輸出全体に占める対中輸出の割合が25%まで高まっていることを指摘、中国の経済成長率が韓国に与える影響は極めて大きいと紹介。

 中国はすでに2桁の経済成長率は実現困難であるとして、成長率7%の維持を目標に掲げているが、中国の輸出入も大幅に減少してきており、7%維持もそう簡単なことではない。

 そのため、韓国では中国経済に依存することに対して警戒の声が高まっていると伝え、現代経済研究院の見解として「リスク分散が必要」と指摘。日本でも中国一辺倒の投資や集中は危険であるとして、チャイナ・プラス・ワンという考え方が広く知られているが、現代経済研究院が「中国のみならず、東南アジアや中東への進出が必要だ」と指摘したことを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)