「一秒も無駄にはできない」手倉森ジャパン、3日間の静岡合宿を開始

全員でランニング、ストレッチまでを終えると、前日の試合で長時間プレーした選手はリカバリー中心のメニューに移行。それ以外の選手は、ボールを使ったトレーニングやフォーメーション練習などで約1時間半汗を流した。
合宿は3日間実施され、最終日の13日には清水エスパルスとの練習試合を予定している。チームを率いる手倉森誠監督は「戦術の擦り合わせは明日(12日)午後の1回しかない」とコメント。練習前のミーティングでは、U−23世代の「使命」や「覚悟」を説いた。「選ばれた選手だけが代表ではなく、U−23の選手たちが日本サッカーの将来を考えてくれなくては困るという話をした」。
あえて練習前に伝えたのには理由がある。指揮官は「一秒も無駄にはできないような日数の中で、どれくらい意識を変えて高みを目指せるか」と選手たちに“代表の精神”を植え付けた。リオデジャネイロ・オリンピックへの残り時間はわずか。本大会に向けたサバイバルは続く。
取材・文=高尾太恵子