サッカー人気の上昇、ナショナルチームの強化を願う声が高まる中、中国でもサッカースクールが増え始めている。しかし、「金持ちの子どもが通う『お遊び』」の場となっているのが現状のようだ。中国メディア・騰訊体育は10日、日本のサッカースクールが営利よりも「強い情熱」のもとで成り立っていることを紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 サッカー人気の上昇、ナショナルチームの強化を願う声が高まる中、中国でもサッカースクールが増え始めている。しかし、「金持ちの子どもが通う『お遊び』」の場となっているのが現状のようだ。中国メディア・騰訊体育は10日、日本のサッカースクールが営利よりも「強い情熱」のもとで成り立っていることを紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本サッカー協会の原博実専務理事が先日、広東省のクラブ・広州恒大が運営する巨大サッカースクールを視察したことを紹介。そのさい、2300人の生徒を抱えるというスクールの規模の大きさに対して一行から感嘆が漏れると同時に、年間5万元(約100万円)という学費に対する驚きの声が出たことを伝えた。

 そのうえで、日本の青少年サッカースクールがサッカー協会によって統一的に管理されていること、「サッカー協会がスクールに対して単なる営利目的で経営しないよう要求している」とした。また、2000年に現役を引退し、スクールを設立した元プロ選手が「飯が食えればそれで十分と思った。サッカーへの恩返しがしたい、子どもたちにサッカーから楽しさを見いだして欲しいという思いだけだった」と語ったことを紹介した。

 また、日本代表FW本田圭佑がプロデュースしているソルティーロ・ファミリア・サッカースクール についても言及。将来的にはレアル・マドリードやFCバルセロナに匹敵するような育成体系を目指すという同スクールも利潤目的の経営ではなく、一般のサラリーマン家庭でも大きな負担にならない程度の月会費であると説明している。

 記事は最後に、日本では毎年100万人のちびっ子サッカー選手が国内の青少年サッカー大会に参加していると紹介。「金持ちの子のお遊び」に甘んじることを拒絶する姿勢こそが、「日本の膨大な青少年サッカー人口ピラミッド」の秘訣なのであると論じた。

 ボール1つあれば遊んだり練習したりできるのが、サッカーの大きな魅力。本来大衆的なスポーツであるはずのサッカーだが、本格的な選手を目指すための門戸が「金持ちの子」に限られてしまっては残念だ。スクールを経営する以上、ビジネス的な要素が入るのは致し方ないが、より「サッカーを心から愛する情熱」を持つ大人が青少年育成に参加するようになることが、中国サッカーの更なる発展に欠かせない要素の1つと言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)