海洋プラント事業の不振が約7兆ウォン(約7000億円)を超える赤字につながった韓国の3大造船メーカーだが、韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版はこのほど、2016年も依然として海洋プラントが3大メーカーに「悪夢をもたらしている」と伝えている。(イメージ写真提供:123RF)

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 海洋プラント事業の不振が約7兆ウォン(約7000億円)を超える赤字につながった韓国の3大造船メーカーだが、韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版はこのほど、2016年も依然として海洋プラントが3大メーカーに「悪夢をもたらしている」と伝えている。

 記事は、ノルウェーのボーリング企業ソンガ・オフショアがこのほど、英国のロンドン海事仲裁人協会に国際仲裁を申し立てたと紹介。その内容は韓国の3大造船メーカーの1社である大宇造船海洋に注文取消の損害賠償として6580万ドルを要求するというものだ。これに対して大宇造船海洋はソンガ・オフショアの設計ミスのために工期の延長を招き、それが注文取消の要因となったという見解を示している。

 しかしソンガ・オフショアは大宇造船海洋とは「ターン・キー契約」を交わしており、工期遅延の責任はすべて大宇造船海洋が負うべきであるという見方を示したと記事は説明している。

 韓国造船メーカーはこれまで「ランプ・サム・ターン・キー」という契約方式を多く採用していた。これは造船に必要な全費用を最初に決定、施工者はその費用内で設計や必要部材を購入、施工しなければならないという契約方式だ。設計ミスにより生じる追加費用も施行側の負担になる。

 記事によればサムスン重工業と現代重工業も海洋プラント問題に苦しんでおり、ある造船業界の関係者は韓国の3大造船メーカーの海洋プラント問題は16年も改善の兆しが見られず、今後どれほどの損失が生じるか見当がつかず、本当に不安であるという見方を示している。

 一部報道によれば、2016年1-3月に韓国3大造船メーカーのうち、大宇造船海洋と三星重工業は新規の受注をまったく獲得できず、初めて受注量ゼロとなった。韓国の造船メーカーは16年になっても浮上の兆しすら見えていないのは事実であり、造船業界の関係者が「本当に不安」と吐露したのも、心からの本音なのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)