4月12日に最終予選のドローが行なわれる。日本は6大会連続でのワールドカップ出場を狙う。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 ロシア・ワールドカップのアジア最終予選に進む12か国が決まり、いよいよ本日、4月12日にグループリーグの組分け抽選が行なわれる。

 6チームずつ2グループに分けて行なわれる最終予選では、各グループ上位2か国のワールドカップ出場が決定。また、各グループ3位の2チームはアジア地区プレーオフに回る。

 果たして、6大会連続でのワールドカップ出場を目指す日本は、最終予選を勝ち抜けるのか。

 ここでは、ひとつの参考資料として、フランス・ワールドカップの予選が行なわれた1997年以降(97年は予選前の親善試合を含む)を対象に、Aマッチとワールドカップ予選でのライバル国との対戦成績を調べた。
 
 結果は以下のとおりだ。
 
【ポット1】
対イラン
Aマッチ:2勝3分1敗 8得点・7失点
W杯予選:2勝0分1敗 6得点・5失点

対オーストラリア
Aマッチ:6勝4分4敗 18得点・11失点
W杯予選:0勝3分1敗 3得点・4失点

【ポット2】
対韓国
Aマッチ:6勝8分7敗 20得点・21失点
W杯予選:1勝0分1敗 3得点・2失点
 
【ポット3】
対サウジアラビア
Aマッチ:4勝0分2敗 15得点・6失点
W杯予選:対戦なし
 
対ウズベキスタン
Aマッチ:4勝3分1敗 23得点・9失点
W杯予選:2勝3分1敗 10得点・7失点
 
【ポット4】
対UAE
Aマッチ:3勝4分2敗 10得点・7失点
W杯予選:0勝2分0敗 1得点・1失点
 
対中国
Aマッチ:4勝5分1敗 15得点・11失点
W杯予選:対戦なし
 
【ポット5】
対カタール
Aマッチ:2勝3分0敗 9得点・5失点
W杯予選:1勝1分0敗 4得点・1失点
 
対イラク
Aマッチ:6勝0分0敗 13得点・1失点
W杯予選:2勝0分0敗 2得点・0失点
 
【ポット6】
対シリア
Aマッチ:5勝0分0敗 16得点・2失点
W杯予選:2勝0分0敗 8得点・0失点
 
対タイ
Aマッチ:3勝1分1敗 13得点・6失点
W杯予選:2勝0分0敗 7得点・1失点
 日本が近年のAマッチで、唯一負け越しているのが韓国。しかし、韓国とは最終予選で同グループにならないことが確定しているため、懸念材料にはならない。
 
 気になるのは、オーストラリアとの対戦成績だ。Aマッチでは6勝4分4敗と勝ち越しており、2011年のアジアカップ決勝でも李忠成のファインゴールで土を付けている。
 
 しかし、ワールドカップ予選に限れば、未勝利の3分1敗。前回のブラジル・ワールドカップ最終予選で同グループになった時も、日本は首位通過を果たしながら、オーストラリアとは2分だった。

 力が拮抗したオーストラリアとの対決は、いつも日本の現状を探る良いバロメータになる。仮に今回の最終予選で同グループになれば、今度こそ勝点3を奪い、成長を示したいところだ。
 
 そのオーストラリアと同じ第1ポッドに入るイランとの対戦成績は、Aマッチで2勝3分1敗、ワールドカップ予選で2勝0分1敗。日本が勝ち越しているが、その差はわずか1勝だ。
 
 サブ組中心で挑んだ昨年の親善試合は1-1のドローだったが、アウェーで先制され、押し込まれる時間は短くなかった。日本にとっては、オーストラリア同様に厄介な相手になるだろう。
 その他で興味深いのは、中国とサウジアラビアだ。いずれもAマッチでは大きく勝ち越しているが、ここ15年のワールドカップ予選での対戦はゼロである。
 
 サウジアラビアは、UAEと同グループに入った今回の2次予選を無敗で勝ち抜いており、着実に実力を増している印象がある。力を付けているのは中国も同じで、”爆買”でワールドクラスのタレントを国内リーグに招き入れた影響から、自国選手が右肩上がりに成長中だ。
 
 また、UAEはAマッチで3勝4分2敗とほぼ互角の数字で、かつワールドカップ予選では2分と勝利がない。
 
 真剣勝負のワールドカップ予選で対戦がない中国とサウジアラビアに、UAEを加えたこの3か国は、日本にとって不気味な存在と言えるだろう。
 
 逆に、ここ20年で一度も負けたことがない相手が、カタール、シリア、イラクの3か国だ。タイに1敗しているのは意外だったが、この黒星はフランス・ワールドカップ予選前の親善試合でのもの。以降、3勝1分と日本が圧倒しているタイも、”20年無敗”の相性の良いカテゴリーに入れていいかもしれない。