ホットジュピター付き太陽と連星からなる三重星系を発見。地球から685光年離れた『トリプル・スター・システム』

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米ノートルダム大学の物理学者らが、2つの恒星を持つと思われていた惑星系 KELT-4 が、実は3つの恒星と一つのホット・ジュピターを持つ非常に珍しい惑星系であることを発見しました。ホット・ジュピターとは、恒星に非常に近い位置にある木星型巨大ガス惑星のこと。また新たに見つかった恒星は、もう一つの恒星と連星をなしています。ノートルダム大学は、地球外惑星を探すKilodegree Extremely Little Telescope (KELT) 望遠鏡を使い、KELT-4(KELT-4A) と呼ばれる恒星の明るさが2〜3日周期で変化している原因を調べてており、そこに「ホット・ジュピター」と称される巨大なガス惑星(KELT-4Ab)を発見しました。

研究チームのひとり ジャスティン・R・クレップ助教授は、KELT-4Ab を詳しく調査をするために、ハワイにあるケック天文台を用い、KELT-4A を鮮明かつ広範囲にとらえた画像を取得しました。すると、それまで単独で KELT-4A を公転していると思われていた恒星 KELT-4B のそばに、明らかにもうひとつの恒星 KELT-4C が写り込んでいることに気づきました。

つまり、KELT-4 は KELT-4Ab というホット・ジュピターを持つ恒星 KELT-4A と、KELT-4B および C という3つの恒星をもつ三重星系で、うちBとCが連星をなしていたことになります。またこの連星はいずれも太陽の0.7倍程度の大きさで、30年かけて互いの周りを公転していることもわかりました。

クレップ助教授は「これらの星が形成されたときはそれぞれ全く関係のない場所にあったと思われ、それらがどうやって現在の位置関係に移動し落ち着いたのかを突き止めたい」と語っています。

ちなみに KELT-4 と同じような構成の三重星系は、ほかに HD 188753 などいくつかが発見されています。HD 188753 は発見当初、主星となる HD 188753A の近くにホット・ジュピターの存在が予測されていたものの、現在はホット・ジュピターはないとする考え方が有力です。

下は、ホット・ジュピターが予測されていたころに HD 188753 を描いた映像。KELT-4 もおそらくこのような状況と考えられます。